迂闊に動けない場面 3D関連がサマーラリーの狼煙 (2014.07.25)
膠着状態のまま小動き。後場売られ引け戻した。東証一部で48%値下がり、44%値上がりという。事実上、決算発表待ちと述べた。来週以降、主力の発表を先取りしている。伝えられたHSBCの中国PMI(7月)52.0。前月比1.3%上昇し関連株が戻した。財務省が発表した1~6月貿易赤字7兆5983億円。前年同期比58%増加し最大。燃料輸入の急増が主因で6月単月8222億円。24ヵ月連続赤字という。相場が動いたのは後場寄り後、先物と裁定解消の現物売り。外為101円50銭のもち合いから10銭円高に振れ日経平均一時96円安。その後買い戻しが入り持ち直した。Wカップを目くらましに、アルゼンチンやポルトガルの金融不安、イラク・パレスチナ・ガザ地区戦闘、袋小路のマレーシア機騒動など決め手を欠く展開。イスラエルはエジプト、米国にも見放され、やむなくガザ占領に追い込まれ周囲が敵ばかり。やがて攻守逆転が見込まれ、現時点で国家存続自体奇跡といわれるほど。米国も大変。中国をはじめBRICSが開発銀行を立ち上げ、中長期ドル決済が減るため再び財政難必至。中国主導のアジアインフラ投資銀行が第2弾。アジア開発銀行の後釜といわれ、戦後BIS、世界銀行、IMFによるドル本位制崩壊の危機。迂闊に動けないわけだ。そもそも、米国経済が粉飾といわれて久しい。受け売りだが、NYダウが最高値を更新し10年債利回りも堅調なのは、
(中略)
日本も手詰まり。中国台頭に対抗策なし。韓国や北朝鮮に対してもその場しのぎ。そもそも、日本が尖閣を国有化して対立を宣言したのは、日米が組んで中国と対決する構図を望んだ対米従属派の既得権確保が狙い。中国の不動産バブル崩壊はこれまで何度もあり、米国より中国が先に破綻すると限らない。前日述べたように、戦後70年の曲がり角。欧米、中韓、ロシアも手強い。締めてかからないとやられる。
24日の日経平均44円安。大引け1万5284円。東証一部の出来高19億5500万株、売買代金1兆7900億円。9月限が20円高で寄り30円安の1万5300円引け。10年債利回り0.520%(-0.010%)。■■■■■(****)と■■■■■■■■(****)の狼煙が見えた。前者は8月8日、後者が同7日決算を発表するまでの相場。5月に紹介した■■■■(****)が大商いで1月高値を抜いたため、3D関連がサマーラリーの本命とみられる。このほか、■■■■(****)は同8日発表にかけて水準訂正。■■■■(****)も同日で利食い千人力。725円なら御の字だ。■■■■■(****)は7月31日の発表がめど。■■■■■■■■■(****)と■■■(****)も出直る公算が大きい。マレーシア機が自動操縦といわれ、期限切れ肉の上海福喜食品は米国系の会社という。(了凡)