売り方担がれ冷やひや 満更でもないアベノミクス第2幕 (2014.07.01)
買い戻しで始まり前場反落。後場持ち直した。海外株高によるもので、引けヘッジファンドのドレッシングとみられる。日経平均が2ヵ月連続陽線を引いた。「5月売り」を6月に持ち越し前月末から529円高。担がれた売り方が冷やひやしている。直近、英エコノミスト誌の表紙が「安倍首相」(アジア版)でポジティブな内容。日本が年に1、2度ネタになるといわれ、新成長戦略とGPIF限度枠引き上げが上振れの材料。同誌はブレに定評があり、50%レベルなら納得する向きが多い。一方、アベノミクスを限界と見る向きが「涸れ井戸に呼び水」と酷評。大本営発表、公的資金投入のアナウンス効果も織り込み済みといいながら、1万6000円台に入れば首吊りものという。Wカップを目くらましに7月14日の決勝まで2週間。1日に日銀短観、3日米雇用統計(6月)が発表され、4日米独立記念日で休場。国内も4〜6月期決算発表にかけて手詰まり。■■■■■(****)が350円で引け注目された。東証が信用残を日々公表、日証金も貸借取引の注意喚起銘柄にしたばかり。20年来のネタが実現する見込みでスケール雄大だが、規制の追加措置が予想され突っ込み待ち。高値から半値になると相場が若返る。原子量238のウラン、239のプルトニウムが同1の水素、4のヘリウムに取って代わる次世代のエネルギー。20年前と同じネタだ。燃料電池は水の電気分解を逆にしたもので、今回を初動に第2、3波が予想される。アルゼンチンが6月30日、裁判所の決定によるテクニカルデフォルトに陥ったが、過去10年平均6.2%の成長が続いており、債務返済能力に問題ないという。01年のデフォルトをトラウマに影響軽微。30日猶予期間があるという。中国が深刻な模様。政府の引き締めによらず、大手ディベロッパーがお手上げの状態。6月18日発表した5月の新築住宅指数が下振れしたもので、改革開放をリードした深圳の高級マンションが3割下がったのをはじめ、主要70都市のうち半分下落。昨年後半2割以上あげた反動が出始めた。7〜9月の発表に影響が広がりそうで悩ましい。上海と香港市場が動揺すればお伝えする。7〜8月持ち堪えても9〜10月厄介なことになりそうだ。その点、アベノミクス第2幕。年末の日経平均1万8000円、2万円説も飛び出し和戦両様。中長期4万円、NYダウ10万ドルも考えられるという。さらに円売りドル買い、企業収益拡大が手掛かり。仮説に過ぎないが、東京五輪やリニア開業を加味すると満更でもない。 6月30日の日経平均67円高。大引け1万5162円。東証一部の出来高21億株、売買代金1兆8200億円。9月限が寄り引け40円高の1万5160円。10年債利回り0.565%(+0.010%)。依然つかみどころがない。重複するが、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)が新規。7〜8月、■■■(****)と■■■■■■■■(****)が焦点。ともに意外な高値が見込まれる。格安スマホを手掛かりに■■■■■■■■■■■■■(****)の活躍も考えられる。NTTを筆頭株主にネット接続の草分け。半値戻し3080円が目安。さらに増配含みで急がば回れ。亜鉛が1年4ヵ月振り高値をつけ、鉛を抜いただけに■■■■(****)も一段高の公算大。400円大台に乗せてくる。■■■■(****)が有望な経過にある。(了凡)