半値戻し出来上がり 株高・債券高の共存が困難に (2014.06.04)
案の定、高寄り。日本も米国の株高・債券高に追随。もみ合って引けた。戻り待ちの売りが多い。念の為、昨年暮れの高値1万6320円から4月14日の安値1万3885円の半値戻しを計算すると1万5102円。3日の高値に匹敵するもので出来上がり。4日以降、マイナス金利導入が伝えられる5日のECB理事会、5月の米雇用統計が発表される6日次第。3日、日経が成長戦略と並びでGPIFの株運用20%(現行12%)を一面で流しプロパガンダ。材料出尽くしに近い。昨年は6月5日がトラウマになったが、今年は
(中略)
それに、欧米が気をもむ中国人民銀行。これまで中央銀行として実績20年のため、景気対策一辺倒。危機再燃に備える政策が見当たらないという。2011〜12年のセメント生産量が米国の100年分を超えたといわれる国。今年1〜4月の不動産販売件数7.8%減。新規住宅着工面積22.1%減。これに対し中国人民銀行が一部銀行に住宅ローンを増やすよう要請。梃入れを計るというから笑えない。1994、5年に起きた日本の住専破綻と重なるようだ。これまで株高・債券高。両建てで器用に回してきたが、6月早々
(後略)
半値戻しを計算すると、■■■■■■■(****)404円、■■■(****)145円、■■■■■(****)150円が目安。会期末を控え、カジノ法案頼みの■■■■■■■(****)が悩ましい。一旦打診売りで様子を見るところだ。2月に中国の金融危機から暴落説が流れボラティリティ拡大。5月中旬まで「嵐の前の静けさ」。同14日以降、踊場となり、6月3日半値戻しで岐路を迎えた。経済や金融に公理や定理なし。あるのは仮説だけ。検証する上でも適応が優先。6月が関門になった。
3日の日経平均98円高。大引け1万5034円。東証一部の出来高22億2600万株、売買代金2兆円。6月限が160円で寄り90円高の1万5030円引け。10年債利回り0.585%(+0.005%)。先物が頭打ちになり、材料株の個別物色が予想される。非鉄、不動産が堅調なほかバイオ、航空機関連に水準訂正余地。■■■(****)に続くものも出る。3日入手したのが■■■(****)。搬送機器メーカーで二ケタ成長が手掛かり。このほか、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)。■■■■■■(****)はニッケルが材料。さらに、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など狙い目。小すくいの感触。どんなケースも半値戻しが目安になる。中長期なら■■■■■■■■■(****)が3Dと航空機関連で化ける。世界金利がマイナスに向かうと銀行経営の限界。理論的に面白いが実務的には困難という。(了凡)