証券ビュー

アンコール伊勢町

8月の2番底断固買い  ファンド売りが峠越すと急反発 (2011.08.10)

 8日NYダウ634ドル安の波紋。前週4日512ドル安に次ぎ、まさかのトレンドそのもの。日本の98年当時に似ているという。8日の米国3市場出来高175億株が手がかり。昨年の1日平均が85億株といわれ倍以上。パニックといえなくもない。7月にソロスが40年のファンド運用から手を引いたと伝えられ、8月になってファンドの持ち高処分売り続出。まだ相当残っているという。そこで、日経平均7月の戻り高値1万0207円をもとに、黄金分割で目先の下値を計算すると8570円。出来高も膨らみボトム圏と考えられるが、買い戻し一巡後下げ渋り。円ドルも77円台前半とあって旧盆明けまで見送ることにした。9日FOMC、15日米国債集中利払い、15~18日米経済関連統計発表などドル安の材料とみられるためだ。6日ロンドンで起きた暴動が8日バーミンガムでも相次いだが、英国の信用不安は地獄の1丁目といわれ、タチが悪いだけに収まりそうもない。日経平均は、5ヵ月前3月15日の水準に後退。米国債格下げの犠牲になったが、ファンドの売りが峠を越すと急反発。80年に1度といわれるリーマンショックの再来なし。9月にかけて一息つくとみられる。このため、参考までに黄金分割で個々の下値を出してみた。内需関連で代表的な■■■■■(****)583円、■■■(****)444円、■■■■■(****)86円、そして■■■■(****)288円。このほか、■■■■■(****)9530円、■■■(****)も1600円とまさかの水準。ご縁ができたらリバウンドで利食い千人力。揺り戻しに備えるところだ。仮説にしても、来年2月まで円高の逆風にさらされる。敢えていえば、■■■■(****)。金先物、同現物、さらに円ドルも勘案して史上最高値の反動がやってくる。1020円で止まらず870円まで振る公算もある。日本は翻弄されているが、比較的冷静なのも事実。国内に震災復興と原発事故の宿題を抱えているためで、25兆円規模の公共投資執行も世界で唯一のもの。時間が解決しそうだ。相場でいうと日柄。それも黄金分割によるもの。玄人筋にすれば、2013年10月がポイント。日本にとってブル・マーケットの始まりという。大半の人はいまが歴史的瞬間と気ずかず、過ぎてから明らかになってくる。1990年のバブル崩壊時と逆の印象。ちまたで総悲観状態に陥り、駄目ずくしの末、後になって振り返ると世の中明るい方向に進んでいたことに気づくという。

 日経平均は153円安。後場FOMC、SQを控え先物に買い戻しが入り下げ渋った。大引け8944円とすわりが悪い。出来高33億1900万株、売買代金1兆9700億円。持ち上げて下に振ってきたが、3月安値を切ったものが金融・証券に見受けられ、戻した後もう一度振ってくる。FOMCやSQは戻り売りの材料と考えられる。玄人筋の続きが面白い。日経平均が底を打ち、上昇するのが2013年。3年後、世間が景気回復局面にあることに気づき、新聞も騒ぎ始めるかもしれない。2016年といえば、1989年をピークに27年目。162ヵ月の2倍。日経平均は2013年10月以降どんどん上昇。世の中が明るくなってくる。時代認識が変われば、人々の行動にも変化が見られ、ブル・マーケットに転換していく。投資家にとっては初動が不可欠。対応できれば余裕をもって行動できる。要するに8月の2番底は断固買い。まさかの安値に巡り会える。(了凡)