証券ビュー

アンコール伊勢町

ドルを買えと玄人筋  60年続いた円高が終わる場面 (2011.08.09)

 週明け、まさかのトレンドを引き継いだ市場。取引開始直前のG7緊急電話会議が印象的。「協調することで一致した」との共同声明。しかし、円ドルは78円台半ばから78円割れに上昇。本音で動いている。9日FOMC、15日集中利払い、15~18日の米経済関連統計発表もドル安の材料といわれ勝手が悪い。日本も煽りを受けて円高デフレに拍車。8月から陰の極に入り、来年2月まで続くと述べた。おりから8日、72年ぶりコメ先物が東西に上場され、買い物殺到で中断したそうだ。ピンときたのがインフレ。半年後、円安インフレにヒントをもたらすもので不幸中の幸い。日本の株に限り買い下がり。8月14日が満月に相当し、旧盆明け打診買いに言及した。しかも、これまで代表的な内需関連を4つ紹介している。前週末、今週明けも外資の売り越しが目立ち、8日に日経平均9100円割れを見たものの、3月の震災直後につけた8227円よりはるか上の水準。NYダウが前週末1万1383ドルをつけ、3月安値1万1613ドルを切ったのと対照的。押し目買いと戻り売りのベクトルが対極をなしている。一口でいえば、前者は日銀の量的緩和と25兆円規模の復興特需を見越したもので、後者は禁断症状に伴うFRBの追加緩和と資産デフレの悪循環を嫌気したもの。しかし、米国債格下げの影響は日本にとっても中国につぐもので、それが今後半年円ドル74円、ないし71円という圧力に相当するものと考えられる。

 日経平均は202円安。後場一段安になり9097円の引け。3月の水準に逆戻りした。一時アジア株安に引っ張られ9057円の安値。G7も電話会議によるリップサービスにとどまった。出来高20億4100万株、売買代金1兆3500億円。引け後、円ドル77円台になっている。つまり、デフレ圧力が強まってきたわけで、企業にとっても7~9月、10~12月、来年1~3月に向けて採算確保が困難になる。このため、お先真っ暗といわれるが、8日述べたように日本経済より米欧の限界が早いとみられ、相対的に分のある展開。持ち場、持ち場で最善を尽くせば乗り越えられる。よって、世界最強とみられる企業、バブル崩壊から20年売りに売られた内需関連が目玉。東証1部の純資産倍率が0.99とあって割安の一語。外資もポジション調整一巡から買ってくる。8月15日とみられる第2幕に備えるところだ。■■■■■(****)の1万3000円前後買い下がりと述べたばかり。■■■(****)、■■■(****)などしかり。■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■(****)など買い場捜し。■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)もひきつけるところ。■■■(****)は格安で手に入りそうだ。一方、バイオの■■■(****)、■■■■(****)もいわれのない下げに見舞われ突っ込み買い。これから半年、反転の足場を固めるところにきた。ニクソンショックから40年、1949年固定レート360円から数えると60年続いた円高が終わる場面。陰の極に入ってきた。玄人筋は「ドルを買え」というから恐れ入る。それも、08年米長期金利2.04%を境に27年続いた金利底入れ。世界経済はインフレに転換。黄金分割で日柄を割り出し、来年2月円安になると結論を出した。大筋で異論なし。8日述べたように、来年は世界主要国で選挙があり株高の公算が大きい。日本株の大幅な水準訂正が見込まれる。(了凡)