証券ビュー

アンコール伊勢町

どんどん強くなる民間 海外では駄目といわれる日本 (2011.06.23)

米国が先行し見切り発車。自律反発と考えられる。売り物薄の中、バスケット買いが伝えられるためで、前日高値引けになった日経平均続伸。ソニー(6758)がリードしている。2月22日3105円を高値に6月21日1911円の安値。黄金分割によると2280円が当面の上値めど。日経平均もろとも、持ち上げて下に振るとみられる。22日FRB議長会見待ちというが、米国は7月以降経済指標が好転しても先細り。禁断症状が予想される。売りも買いもゴールドマン一派、世界支配層の手先ばかり。売り抜けようにも提灯がつかず困っている模様。ガス抜きに追い込まれた。米欧は1930年代をしのぐ危機。EUとIMFがギリシャに追い貸しを決め、蟻地獄に陥っている。ギリシャは神奈川県と同じ経済規模。昨年国民1人当たり経常赤字米国の3倍。観光や漁業のほかこれといった産業がなく、リストラ一辺倒で返済の見込みなし。つまり、破綻せざるを得ない。米欧は過去20年、金融機関だけ潤った繁栄のツケが債務超過になってはね返った。EUの間では国のGDP以上資金運用する大銀行がざら。彼らも身動きとれず問題先送り。ギリシャがいけば最大の貸し出し先ドイツもアウト。欧州は半永久的に没落の道をたどる。一方、前日述べた円高。リーマンショック以降、FRBはバランスシートが3倍に膨れ上がるほどドルを市場に供給し、ECBも同規模のユーロを供給。日銀が追随しないため円高やむなし。理にかなっている。ところが、日本の輸出依存度はGDP比10~15%に過ぎず09年度10.71%。ちなみに中国24%、ドイツ33%、韓国44%、米国わずか7%。円高はマスメディアがいうような悪材料でなくなった。米国の研究によると、日本経済が発表したのは民間主導で活性化し、官僚が何もしなかったか、できなかったからこそというのが結論。日本では当時官僚が優秀だったから発展したといわれるが全く逆。日本は本物の大衆社会。米欧や中国のエリート社会と一線を画している。ねじれ国会にして国政が停滞し、使い物にならない首相が続出するのも有権者の判断。今、国会がばたばた物事を決めてはならない。むしろ民主党、自民党は何もしない方がいい。日本は政府が基盤インフラをつくり、あとは民間でやってきた。ところが、海外ではお粗末な国会、退陣表明しながら居直る首相を見て駄目な国になったと同情。その中で民間がどんどん強くなっている。マスメディアに登場する評論家、コメンテーター、政治家も時代遅れ。ネットで自在に必要な情報を入手する一般国民の方がバランスのとれた知識を身につけている。

日経平均は169円高。後場主力に買い戻しが広がり9629円の引け。出来高19億1100万株、売買代金1兆2900億円。鉄鋼、重電、造船に機械、電機、自動車などそろい踏みになった。本命の■■■■■■(****)と■■■(****)がともに上伸。業績予想を開示した■■■■(****)や■■■■(****)など好感。ヘッジ売りの買い戻しを誘発し全面高になっている。■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)もしっかり。出遅れた■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)も見守っている。日本の社会は、アダム・スミスの主著「国富論」に出ている理想に一番近いといわれ、米国と正反対。本物の大衆社会になってきたという。その原動力が民間。22日自律反発した面々である。 (了凡)