これから半年陰の極 来週明け一服しても波乱続く (2011.08.04)
全面安で始まり総崩れ。まさかのトレンドが現実のものになった。5日発表される米雇用統計、米国債格下げを先取りするもので、持ち高解消や処分売りが目立つ。NYダウ8日連続安を受けて日経平均も大幅続落。来週明け一服しても、12日のSQを踏まえ、15日以降波乱が続くとみられる。成立したのは上限引き上げ、2兆1000億ドルの歳出削減のみ。これまで時間稼ぎと考えられ、財政再建に程遠いためだ。試算によると、米国債利回りは格下げに伴い0.7%上昇し、米国債の価値が1000億ドル目減りするという。市場はこれに鞘寄せする動き。中国と日本で過半を占める米国債の利払いが15日集中するだけに収まらない。一方、ギリシャ2次支援につぎ欧州の信用不安も再燃。スペインとイタリアの10年債利回りが6%を突破。支援対象の7%に迫ってきた。せっかく1Q好決算を発表した企業もうかうかしていられない。これから半年、陰の極と述べた。円高デフレの最終段階。ファンダメンタルズの悪化によりデフレ圧力が強まるとみられ、市場は7月を踊り場に8月から調整に入った。収束点は、大恐慌のどん底だった1932年から80年後にあたる2012年。同年は、1ドル360円の固定レートになった1949年から62年目。黄金分割によるものだ。2月がポイントといわれ、ミニパニックが起きるという。政府は3日、官邸に経済官僚や日銀総裁を呼び対応を検討したが、せいぜい円売り・ETF介入程度とみられる。日経が3日付トップで伝えた長期金利、日米独で低下が印象的。政府が財政リスクを抱えても、バックアップできる産業を持っているためと考えられ、ギリシャのように農業と観光の国では二進も三進もいかない。ところで、お色直しした■■■(****)。3日午前9時、がん治療用ワクチン★★★102の一般名取得(エルパモチド)を発表。第2/3相臨床が大詰めを迎え、製造承認申請が目前になったことをうかがわせる内容。世界初だけにインパクトがあり、提携先の■■■■(****)、■■■■(****)、さらに■■■■(****)にもパンチのある材料。WHOを通じて海外でも引き合いが増加しそうだ。15万円台回復が反転の条件。モノになると、16万5000円が次の目安になる。
日経平均は207円安。手詰まりのまま9637円で引けた。出来高18億1900万株、売買代金1兆3100億円。日銀の介入が伝えられ、下げ渋っているが、当てにできないようだ。経済は循環によるもの。陰の極に入りお先真っ暗に見えるが、円高デフレが円安インフレに変わる最終段階。徐々に内需関連にシフト。円高が円安になり、デフレがインフレになる段階に入った。おのずと株高につながり、財政をはじめ諸問題点も改善するはずだ。これから半年、危機を買い安堵を売る相場。逆張りで臨むところだ。■■■(****)の引け味がいいため、■■■■(****)を買い増し。バイオ関連には格別な思いがある。一方、■■■■(****)。7月27日1414円まで戻し頭打ち。最高値になった金先物と円高が相殺し不完全燃焼。円高が収まるまで待つことにした。S&Pは、4月27日に日本国債のアウトルックをネガティブに引き下げた。1月にAAからAAマイナスにしており、あと1回格下げの見直しが入るとシングルAの債券。だからといってデフォルトが近いわけではない。欧州でバンパイア(吸血鬼)といわれるIMF介入を許してはならない。(了凡)