9月転がし10月殺す作戦 マネー運用限界世界中調整入り (2013.08.19)
前週末サマーラリー一巡。世界中調整に入った。15日NYダウ225ドル安を受けたもので、同日米債券市場で10年債利回りが2年ぶり2.82%に上昇。株安に跳ね返った。マネー運用の限界とみられ、金先物を売りアップルを買ったソロス(83)が、米株価指数のプットオプションを大量に購入しSECに届けたという。80過ぎてもカネに取り憑かれて憐れだが、勘どころがいいだけにメディアが聞き耳を立てるようだ。米金利に上昇圧力がかかる中、16日の月例経済会議で脱デフレを表明した安倍政権も無力。前日大阪堂島でコシヒカリの先物が急落。上場来安値をつけたのが気懸かり。7月中旬1年5ヵ月ぶり高値をつけたNY原油先物も下落の噂しきり。銀行屋、戦争屋といわれる国際金融資本の我田引水が限界にぶち当たった。ピークアウトした5月23日以降、日経平均の安値が6月13日の1万2415円。今月12日の1万3430円目前。8月にシグナルを出し、9月のイベントで転がした挙げ句、10月に殺す作戦と考えられる。9月のG20サミットで再び基軸通貨体制の組み直しが行われるが、問題解決より先送りになるとみられプットオプション有利。4月12日からわずか2日で10%暴落したNY金先物が伏線になっている。米金融界が引き起こしたといわれ、3月末にゴールドマンが1200ドルまで下がる旨公表しただけに、ソロスのプットも彼らの手口。5月暴落説が的中したように10月にもやりかねない。金先物安を流したのは、米金融市場から資金流出を防ぐ手段で、収益の源泉になっている債券と株を守るため。FRBが量的緩和を縮小すると再崩壊の危機。ガス抜きなしに収まらない。同議長後任にサマーズ(58)の声が上がっているが、彼は議長に批判的で天狗だけに悩ましい。米国は政権中枢が分断され、TPPのようにホワイトハウスが米財界の聞き取りで議会に何も報告せず進めている秘密交渉で回っている。主役が政府でなく財界。GATTやWTOを棚上げして大企業が満足する貿易体制をつくるためという。一口でいえば、米国同様に日本も解雇が簡単でパートだけの労使関係になり、米企業の短期的な利益を優先する仕組み。日本にとって米国の中産階級が崩壊する現状で輸出先に魅力がない。あるとすれば、中産階級が続出している中国、アセアンと協定を結んだ方がマシ。16日、政策決定の遅れが消耗戦の主因と述べたが、欧米の国際金融資本も引くに引けないところにきた。市場が先行し8〜9月織り込む見込み。待機資金が生きてくる。
16日の日経平均102円安。大引け1万3650円。東証一部の出来高18億7400万株、売買代金1兆6200億円。9月物が276円安で寄り120円安の1万3670円引け。10年債利回り0.755%(+0.015%)。後場上海総合指数の乱高下に振り回された。■■■■■■■(****)が健闘した程度。■■■■■■■(****)も切り返した。重複するが、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)が新規。チャート陽転の■■■■(****)も検討の余地。明らかに戻り売りだが、10月まで徹頭徹尾戦うことにした。19日夏休みを戴きます。(了凡)