一足先に金本位制宣言 欧米に嵌められた政府と日銀 (2013.06.21)
20日未明、FRB議長発言を受けて反落。円安に拘らず日経平均が前日の上げを帳消し。新興国市場も全面安になった。量的緩和のペースを落とし、来年にも停止と受け取れる内容。白々しいが次のプログラムが出た模様。直感に過ぎないが、ざっと40年ぶり逆ニクソンショック。数年後、金本位制に戻すとみられる。FRB、ECBのリフレ政策が限界に達し日本も後追い。日銀の玉がなくなるのを待って米大統領が宣言すれば、たちまちロハで実現する。1971年8月15日突然発表され、翌日実施された経緯から日本を意識したことも事実。当時デフレからインフレに舵を切ったが今回逆。日本の場合、16日述べた三重野総裁と逆のケースで20年ぶり黒田総裁が対極。欧米の無制限、無期限に対し異次元緩和を打ち出した。40年、20年ぶりといい黄金分割の38.2、19.1に相当する節目。日本が2016、17年天中殺になるため、今年を含め2014、15年「大回り3年」の備えがモノをいいそうだ。米国の国益によるもの。2010年の統計だが、公的金準備8133トンで世界一。以下ドイツ3402トン、IMF2907トン、イタリア2451トン、フランス2435トン、中国1054トン、スイス1040トン、そして日本765トンで8位。金本位制やむなしという状況が必要で、そこに日本の存在価値があるという。世界中リフレが横行し金利上昇に入ったとみられ、18日述べたように長期金利3%でアウト。利払い30兆円では回るものも回らず、円ドル150、200円ともなれば食料や、エネルギーなど輸入品が高騰。日本がデフォルトに追い込まれると世界中決済不能。収拾がつかなくなる。欧米は裏の危機管理が鉄璧といわれ、日本破綻に伴う為替、債券、株の大混乱を待って金本位制復帰を宣言。成功すると限らないが、この儘いくと奈落の底を見かねない。以前述べた維新、敗戦に次ぐ3度目の転機。2度あることは3度ある。円ドルも戦前2円、戦後360円、20日98円の相場。■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)が下げ始め、NY金先物1200ドル台に現実味。外資が本気なら叩いてくる。4月16日に■■■■■■(****)1040円が目安と述べたが、大台割れで930円があるとすれば前途雄大。3銘柄そろって上場来高値を抜く相場に入る。気になったのが、6月10日入手した情報。米国の大手金融機関がサブプライム危機で暴落したまま立ち直れない全米各地の住宅を、何千軒単位で買い取り地主、大家に収まって相場を押し上げ債券相場の暴落を食い止めているという。
20日の日経平均230円安。大引け1万3014円。東証一部の出来高28億5700万株、売買代金2兆2900億円。9月物が180円安で寄り230円安の1万3030円引け。半値戻し。1万4200円が目安で戻り売りに変わりない。20日入手したのが■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)と風変わりなもの。攻めているように見えない。旧聞だが、メディアが当局の市場介入や指標操作を伝えず、景気が回復しつつあると歪曲報道。連銀も金融システム延命のため事実を歪曲。そのうち自ら信用が失われ、最後に延命策も効かなくなって金融危機が再発する。リーマンショックから5年、見事吸収した民間にひきかえ、政府と日銀は日本経済のごく一部に過ぎず欧米に嵌められた印象。一足先に金本位制を宣言するほかない。(了凡)