証券ビュー

森羅万象

「まさか」の値段「よもや」の相場 (2017.07.03)

昭和の風林史(昭和五四年六月二六日掲載分)
兵は勢いなり 余り物に採算なし
供給過剰、実需不振の、
一種の価格革命にはいっている小豆相場である。
余り物に採算なし。
「やり切れぬ思ひに團扇ただ真白 悌二郎」

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「風鈴のそろはぬ音なれ二つ吊り」汀女 (2017.06.30)

昭和の風林史(昭和五四年六月二五日掲載分)
魔の六月崩し 失神底なし沼の様相
小豆相場が魔性を発揮しだした。
余り物に値なしで底なし沼であろう。
値頃感無用のところ。
「風鈴のそろはぬ音なれ二つ吊り 汀女」 

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相場は難儀道 人知及ぶ所に非ず (2017.06.29)

昭和の風林史(昭和五四年六月二三日掲載分)
相場様は人の懐(ポケット)の中をお見通しである。
そして、まったく皮肉にできている。
「鶯の付子育つや小商ひ 青々」
「相場とはなにか?」については数百年来、
人々が巨大な資金を投じて研究してきた問題である。
その結果、幾つものことが判然とした。

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一応とどいて 戻したあとジリ貧 (2017.06.28)

昭和の風林史(昭和五四年六月二一日掲載分)
相場の自律戻し。一応とどいた。反発力が出来た。
しかし、涙り一杯すればジリ貧になろう。
「十薬を抜きすてし香につきあたる 汀女」
これという材料もないのに相場が高くなる。
材料なしで上る相場は気をつけなければならない

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運不運の問題 見えぬ時は見えぬ (2017.06.27)

昭和の風林史(昭和五四年六月二〇日掲載分) 
自分の運勢がよい時と悪い時と、これは誰でも判る。
相場は帰するところツキの問題だと思う。
「地蔵堂霖雨晴れたる羽蟻哉 月斗」
相場を仕掛ける時の気分というものは、
実に頼りないものだと思う。
たとえば「戻ったら売ろう」と考えている。
相場が急反発すると、

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