昭和の風林史(昭和五四年六月二六日掲載分)
兵は勢いなり 余り物に採算なし
供給過剰、実需不振の、
一種の価格革命にはいっている小豆相場である。
余り物に採算なし。
「やり切れぬ思ひに團扇ただ真白 悌二郎」
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「風鈴のそろはぬ音なれ二つ吊り」汀女 (2017.06.30)
昭和の風林史(昭和五四年六月二五日掲載分)
魔の六月崩し 失神底なし沼の様相
小豆相場が魔性を発揮しだした。
余り物に値なしで底なし沼であろう。
値頃感無用のところ。
「風鈴のそろはぬ音なれ二つ吊り 汀女」
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昭和の風林史(昭和五四年六月二三日掲載分)
相場様は人の懐(ポケット)の中をお見通しである。
そして、まったく皮肉にできている。
「鶯の付子育つや小商ひ 青々」
「相場とはなにか?」については数百年来、
人々が巨大な資金を投じて研究してきた問題である。
その結果、幾つものことが判然とした。
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昭和の風林史(昭和五四年六月二一日掲載分)
相場の自律戻し。一応とどいた。反発力が出来た。
しかし、涙り一杯すればジリ貧になろう。
「十薬を抜きすてし香につきあたる 汀女」
これという材料もないのに相場が高くなる。
材料なしで上る相場は気をつけなければならない。
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