「里古りて柿の木持たぬ家もなし」 芭蕉 (2017.10.27)
昭和の風林史(昭和五四年十月二四日掲載分)
売りは自殺だ 狂暴国際投機市場
砂糖を売ってみたいが―
という地方の読者から電話がかかりだした。
売っちゃいけない。自殺行為だ。
「里古りて柿の木持たぬ家もなし 芭蕉」
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「しがらみに少し浪たつ野菊かな」 悌二郎 (2017.10.26)
昭和の風林史(昭和五四年十月二三日掲載分)
強弱ない市場 輸大も手が出ない
商取界に流入している投機資金は限られていて
穀物から精糖市場にそれらが移動してしまった。
「しがらみに少し浪たつ野菊かな 悌二郎」
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「山雨に暮れゆく庭の楓かな」 流木 (2017.10.25)
昭和の風林史(昭和五四年十月二二日掲載分)
売らせず安い 閑な時は忍の一字
小豆の五千円台があれば売ってやろう。
輸大の七百円(大阪)以上を
売ろうと待つ人多かりし。
「山雨に暮れゆく庭の楓かな 流木」
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昭和の風林史(昭和五四年十月十九日掲載分)
強く見えるが 上値期待出来ない
昔仲買い、いまヘッジャー。
投機家はいつまでも犠牲の羊であるならば
市場は衰退する。
「山は暮れて野はたそがれの芒かな 蕪村」
相場というものは、
高いと買いたくなるものだし、
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「満天星の垣の紅葉に散る紅葉」芳静 (2017.10.20)
昭和の風林史(昭和五四年十月十七日掲載分)
国際化の波か 香港商取逆上陸で
香港商品取引所の日系ブローカーによる、
日本逆上陸は、国際化が叫ばれて以来の事件である。
「満天星の垣の紅葉に散る紅葉 芳静」
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