証券ビュー

森羅万象

春が来た 2013年02月04日 (2013.02.04)

暦の上ではもう春だ。といわれても、寒いものは寒い。

身体も、お財布の中も、いまだ寒い。

立春といふ名ばかりの都心かな 廣太郎

春だ、といわれても所詮は暦の上の話。

とはいえ、日に日に、少しずつ、お日様の出ている時間が長くなっているのが判る。

寒さもゆっくりと和らぎ始めている。ゆっくり春らしくなるのだろう。

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相場は割り切れない 2013年02月01日 (2013.02.01)

節分天井、節分底というけれど、今年の節分は、日曜日。節目となるか、否か。よく判らん。

波を追ふ波いそがしき二月かな  万太郎

さて、二月である。睦月は行き、如月は逃げ、弥生は去るという。

如月に、鬼は豆から逃げ、相場の負け組は追証に逃げ、勝ち組は税務署からの逃走を謀る

鬼のことは判らぬが、相場のことはわかります。

およしなさい、逃げ切れません。

櫓櫂の及ぶ限り、追われます。

相場格言に「二九の十六」というものが。相場は、ソロバンでは割り切れないことを指す。

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変わり目なき時代で 2013年01月31日 (2013.01.31)

睦月も今日でお仕舞い。今年も残すところ、あと十一カ月。

なあに十一カ月などすぐ過ぎていきます。

海暮れて鴨の声ほのかに白し  芭蕉

鴨は、秋から冬にかけて飛来し、春になると帰っていく鳥である。

鴨鍋、鴨南蛮、金沢にいくと治部煮というものもある。

冬のご馳走といえば鴨だろう。

最近ではスーパーでも鴨が置いてあるが、

あれは合鴨。油の多さに閉口する。やはり、真鴨の方が良い。

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センセーションの鮮度   2013年01月30日 (2013.01.30)

立春まで、あと十日もない。睦月が去ろうとしている。

如月は逃げる。私は、この寒さから逃げたい。

春近し退くこともまたよしとせむ   弘子

あっという間の一月であった。ニュースもあっという間に過ぎていく。

情報の伝達が早くなったおかげで、何やら忘れるのも早くなった。

あれほど騒がれていたギリシャ危機と、欧州経済をめぐる懸念。

一時はユーロ崩壊だと騒がれていたが、最近ではトンと聞かない。

ギリシャの話など、もう、忘れ去られた過去の話である。

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阿呆になりきれるか 2013年01月29日 (2013.01.29)

たわけになりて米を買うべし、と喝破したのは、本間宗久翁である。相場はたわけになる時間か。

冬満月狸ばやしは地底より 朱千

昔話では、狸は人を化かす役。

狸は男に、狐は女に化けて人を騙すことが多いような気がする。

今は亡き、古今亭志ん朝は、落語とは何かと問われると

「狸や狐が出てきて、人を化かす話」と答えたという。

俗に言われるのは満月天井、満月底。天底はどちらでもよろしい。

兎角、月の満ち欠けは相場の節目となる事が少なくない。

満月を過ぎ、相場は乱高下期に突入した。

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