証券ビュー

森羅万象

昭和の風林史 (昭和四七年六月一日掲載分) (2014.06.06)

強気になれん 急所急所を売る

霜情報で市場によってはS高をしたが、
筆者は強気になれない。
人はどうあれ噴き値狙い撃ち。

「六月や峯に雲置く嵐山 芭蕉」

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昭和の風林史  (昭和四七年五月二十九日掲載分) (2014.06.05)

大勢影響なし 噴き値再売り場

暴落納会ぐらいで驚いていては天候相場は渡れない。
こういった噴き値を売るのが判りやすい。

売り方にすればまさに寝耳に水、
青天の霹靂ともいうべき各地市場の暴騰納会であった。

『なあーに納会なれば豚も食わぬ台湾小豆が渡される。安値納会は免れぬ』

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昭和の風林史 (昭和四七年五月二十四日掲載分) (2014.06.04)

売り線のまま 取り組みが悪い

大衆は実によく買う。

だからこの相場は仮りに霜一発で高騰しても、

たいしたことはない。

「あやめ草あはれ野に咲く田植えかな 風生」

顧客筋は全般に〝買い下がり〟の姿勢である。

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昭和の風林史  (昭和四七年五月二十二日掲載分) (2014.06.03)

早や千円下げ  実勢悪を反映す

理くつ通りに動けば動いたで面白味に欠ける。

天候の変化は薬味みたいなものであるが―。

「苦潮のひたちた寄する破船かな 一草人」

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昭和の風林史(昭和四七年五月十八日掲載分) (2014.06.02)

売りのままで 値の崩れを待つ

相場の力が抜けつつある。

一万一千円割れである。

上値に二本出現した暴落線が効力を発揮する。

「軒浅き夕あかりに糸取女 虚子」

商いが糸のように細っている。

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