証券ビュー

森羅万象

昭和の風林史  (昭和四七年八月十一日掲載分) (2014.08.19)

手が出ません  森閑とした相場

夏場のいちばん閑な時期である。

高校野球に夏休み。小豆も手亡も森閑としている。

「蜩やながき話の苦の世界 波郷」

だいたい売り方の考えていた値段に近づいた。

あとは、ドカ下げ、すなわち買い方の総投げ場面で

>>続きを読む

昭和の風林史  (昭和四七年八月十日掲載分) (2014.08.18)

売り攻勢烈し  無残也買い陣営

七千円台におちた小豆でも投げねばならない。

それが相場である。

反発の手掛かりがつかめいない。

新穀限月の九千円割れに続いて、

当限がついに八千円を割ってしまった。

>>続きを読む

昭和の風林史 (昭和四七年八月九日掲載分) (2014.08.12)

三軍衰老せり 敗馬号鳴向天悲

小豆の新穀九千円割れは買い方終戦地近しを思わせる。

手亡もこの天候では減反が材料にならない。

「石庭の石のほてりの残暑かな 渋亭」

新穀限月が九千円ラインを割るという事態を目撃しては
松尾芭蕉の句ではないが、むざんな兜の下のきりぎりす

>>続きを読む

昭和の風林史 (昭和四七年八月八日掲載分) (2014.08.11)

無気力小豆に やりにくい手亡

小豆は、もう、もう言いながら、
まだ、まだという地合い。
手亡は飛び付き玉の整理場面。

「罌粟咲けりあかつきあさき夢の中 宇美彦」

>>続きを読む

昭和の風林史(昭和四七年八月五日掲載分) (2014.08.08)

 

本当の大底を  構成しつつある

夏の全国高校野球の出場校も決まって

11日から大会が始まる。

そうなると相場は極度に閑になる。

「水は水洲は洲の夏の果つるかな 万太郎」

小豆相場であるが、
なんとなく抵抗が出来つつあるように思える。

>>続きを読む