証券ビュー

森羅万象

昭和の風林史 (昭和四七年九月六日掲載分) (2014.09.11)

投機家帰らず 穀取市場静かなり

投機家は毛糸相場に走る。

生糸もまた人気を集める。

穀物は遠いところでの出来事のようだ。

「あさがほの水いろばかりさきにけり 章太郎」

生糸、毛糸、綿糸、乾繭と繊維相場が花盛りだ。

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昭和の風林史 (昭和四七年九月四日掲載分) (2014.09.10)

 

秋風虚無千里 日暮れて道遠し

八千円割れの小豆を買って損するようでは世も末である。

場面は日暮れて道遠しというところ。

「高麗の壷の寂光糸すすき 行一郎」

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昭和の風林史 (昭和四七年八月三十一日掲載分) (2014.09.09)

陰惨なる相場 ジリ安改まらず

底値八千五百円説もあやしくなってきた。

軟派は追撃売りのチャンスを狙っている。

無気力という言葉が

そのままあてはまる相場つきである。

ただなんとなく値がついて、

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昭和の風林史 (昭和四七年八月二十九日掲載分) (2014.09.08)

産地暴落納会 アク抜けなるや

八月も納会が終わった。

産地当限の大暴落という印象的な納会である。

これでアクが抜けたか。

「乗換の駅しづかなり秋の蝉 松太郎」

産地小豆の当限納会は松亀穀物のお客さんが、

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昭和の風林史 (昭和四七年八月二十八日掲載分) (2014.09.05)

薄紙一枚一枚  剥がすが如く

今週に期待を持たせる小豆の引けだったし

手亡もひと反発するだろうと予想させるものがあった。

「馬追ひや寮にある子も寝まるころ かな女」

小豆相場は陽線を四本立てて、

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