証券ビュー

森羅万象

売りは陰気だ だから強気言う (2015.11.02)

昭和の風林史(昭和四八年十月十九日掲載分)
営業は売りを言っても成績が上がらないから、
無い材料をあるが如く見せて買いをすすめるのだ。

「道かはす人の背籠や茸にほふ 秋桜子」

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ともかくもだ 噴き値売ること (2015.10.30)

昭和の風林史(昭和四八年十月十八日掲載分)

人々は、なぜ小豆相場を強気するのだろうか。
その理由は充分判るのであるが、相場は上がらない。

「郵便局出て更に濃き秋の暮れ 誓子」 

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売り方針不変 結局はジリ貧へ (2015.10.29)

昭和の風林史(昭和四八年十月十七日掲載分)
手亡と小豆とはまったく異質のものだが
相場の人気という面では同一視されやすい。

「万葉の古道稲をかつぎけり 梅史」

中東戦争が長びくと、わが国も石油が不足する。
石油の配給統制などと言うと、
われわれは戦時中の木炭自動車を思い出す。

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発作高は売り 夢を追う買い方 (2015.10.28)

昭和の風林史(昭和四八年十月十六日掲載分)
投機家は常に夢を見る瞳である。
巨大な供給量もバラ色の虹に包んでしまう。
現実逃避の白昼夢だ。

「田に落ちて田を落ち行くや秋の水 蕪村」

もうひとつ決め手になるものがない。

ジリ貧型の相場で肩下がりになっているが
思い直したように買い上げたりする。

総じて誰もが強気である。
なんとなく弱気しにくいところらしい。

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暴落前の静寂 値ごろ買い旺盛 (2015.10.27)

昭和の風林史(昭和四八年十月十五日掲載分)

新穀の売り物が出てくると
千円幅ぐらいバシッと崩れる相場だ。
暴落含み。戻り場面好売り場。

「山寺の馳走に菊の酢あへかな 正秀」

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