証券ビュー

森羅万象

因果玉整理 納会控えて利食い専念 (2018.12.26)

昭和の風林史(昭和五七年十一月二七日掲載分) 
小豆は大底に段々接近す
小豆は安いほど底値に接近するから
売り込むと大底で捕える。
売り玉は利食い専念。

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ポジション・トーク 白々しいにもほどがある (2018.12.25)

昭和の風林史(昭和五七年十一月二六日掲載分) 
モラル説教とポジション
全協連会長が
モラル論のお説教をしていた時分の
生糸事情を知れば、なんだ―となる。

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値頃観 戻りと出直りの錯覚 (2018.12.21)

昭和の風林史(昭和五七年十一月二五日掲載分)
どうするT社大量買い玉
輸大は大阪当限の玉締め。
T社大量買い建玉の問題。
六本木二の舞いの心配等大変だ。
米国から「とりあえずの例示」として
農産物六品目(雑豆も入っている)を
中心に日本の輸入制限を
ガットの二国間協議に持ち込む用意がある―
と通告してきたことを材料に
小豆相場は売られた。
相場としては当限の九百円弱戻し、
先限の六百円強戻しで、
下げトレンドの中の
一呼吸を入れた格好だから、
十一月15日の安値を割って
投げを強要する動きになっても
おかしくない。
上場相場に押し目が入るように、
下降相場に戻りがつきもの。
この戻りを、
出直りと錯覚させるのが、
値頃観である。
もうこのあたりの水準ならという、
「もう」がいけない。
相場の世界では
「もう」は「まだ」なりという。
やはり二万七千円割れ
というあたりまで
行ってしまうのかもしれない。
しかしこの相場もどこかで底が入る。
それは多分来月中頃であろう。
輸入大豆は円高に加速度がかかり、
また中国大豆の先に行っての
大量入荷予想で、
大阪当限以外は値崩れしている。
先のほうの限月には
T社の膨大な買い玉が
高値で掴まっている。
そして、業界では
色々な噂が数日来流れ、
大豆市場の違約事件まで
心配されていた。
T社が追証を入れない―
と横になった場合、
T社機関店は当然、
大量の買い玉を投げるしかない。
それとも、
また抜け解け合いという事か。
九月。某穀取会議室に
業界団体の会長が取引員五社の幹部を
呼び出して「モラル論」の説教をした。
要するに君んところは
T社の生糸売り玉を受けて、
けしからん…ということである。
これは建玉ポジションに絡んだ
圧力以外にない―と評判だった。
T社大豆が
六本木の二の舞いにならねばよいが。
●編集部註
 その昔、大阪に
ガーリックボーイズ
というパンクバンドが存在していた。
 最近、某アイドルグループが
彼らの名曲をカバーした事が、
一部でちょっとした話題になっていた。
 その曲の名は「あんた飛ばし過ぎ」。
この記事の最後のくだりを読むと、
この曲で延々繰り返される
「ちょっと、アンタ、飛ばし過ぎっ!」
という歌詞が思い浮かぶ。
 ご興味のある方は
是非ネットでご検索戴きたい。
 この時、取引員だけでなく
米国も飛ばし過ぎであった。
ニュースでは、日本車を
ハンマーで叩き壊す映像が流れ、
デトロイトでは、
中国人が誤って白人に殺された。

眼前まさに師走の候 周り回って自分が困る  (2018.12.20)

昭和の風林史(昭和五七年十一月二四日掲載分) 
今月も玉締めするのか?
バクチの道具に使われる輸入大豆は
上場廃止すべきだ―
という声が段段強くなる。
小豆相場の当面は
戻してよし、下げてよしのところ。
戻しても、
怖くない(売っている人にとって)相場。
という事は、
強張ったところを買っても
つまらないことになる。
むしろ盛(も)りのよいところ、
先二本の九千円台は売って
判りやすい相場である。
それでは、この下値であるが、
いつ頃、どのあたりが買い場になるのか。
相場というもの
下がるばかりの一本道ではない。
必ず下げ終われば
次は上昇トレンドに乗る。
ほぼ九カ月にわたる長かった小豆の
下げトレンドも来月の中頃には
ピリオドを打つと思う。
その時分の値段としては
やはり二万七千円台か、
瞬間的に二万六千円台に
落ち込むかのところ。
要するにそのあたりが終着駅。
思えば早春2月10日、
東京三万六千二百円天井。
長征十カ月に及び一万円下げ
という姿でなかろうか。
この間、君は春秋に富み、
相場は漸く老ゆ、
知らず此の大底を―。
戦を欲するものは
戻りを売ればよい。
休養を欲するものは
買い場を待てばよい。
眼前まさに師走の候。
輸入大豆は
大阪市場当限野中の一本杉。
中国大豆入船遅れ。大阪渡し物不足。
買い仕手頑強。
しかし先に行けば
品物は入るのである。
当限は納会強引に締めれば
先月東京納会同様の狂騰も
あるだろうが、
先月納会あの件でさえ、
輸大上場廃止論が拡大した。
大豆は国民食生活の上で
主食同様の重要性を持っている。
その大豆を一部投機家の手によって、
このような事を繰り返してよいのか―
という非難はいまも変わらない。
上場廃止すべきだ
という実需者、流通段階の声を
無視できない。
●編集部註
 悪貨は良貨を駆逐する―という言葉は、
全てのジャンルはマニアが潰す
という言葉と通じるものがある。
 先物相場には、
本来価格の〝平準化〟という役目を担っている。
しかし、どの世界にも
〝厄介〟はいるもので、
その〝厄介〟が
システム自体を崩壊に導く。
 〝厄介〟にも〝厄介〟なりの
言い分や論理があるのだろう。
ただ、それは大抵が狭量で
自己中心的で周囲が見えていない。
 売るにせよ、買うにせよ、
相場には相手が必要であり、
ゼロサムゲームで相手を叩き潰してしまうと
周り回って自分が困る事になる。
トムとジェリーではないが
「仲良く喧嘩」する必要がある。

材料買い反省売り 鹿を追う猟師山を見ず (2018.12.19)

昭和の風林史(昭和五七年十一月二二日掲載分) 
小豆は上昇する力がない
小豆は安い節を売りにいかず、
強く見えたところを
売り上がる気なら判りやすい。

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