証券ビュー

森羅万象

八千円乗せ必至 相場は勢いなり (2016.05.09)

昭和の風林史(昭和四九年四月二七日掲載分)
高くなるときには、高くなるような材料が湧いてくるものだ。
時の成り行きは八千円乗せである。
「映りたるつつじに緋鯉あらわれし 虚子」
 

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強気 強気 強気 迷う者即ち敗者 (2016.05.02)

昭和の風林史(昭和四九年四月二六日掲載分) 
玄人筋は懐疑的であるが、
小豆相場の大勢は、あくまでの大相場出現の前夜である。
迷いは敗北。
「鼓を打てば朱扉にひびかひ釈祭 自得」

小豆相場に対して総体に玄人筋は
〝今ここでの強気〟に対して懐疑的である。

それというのは、
すぐに八千円台を買いきっていく材料がない。
天候相場までにまだ時間がある。
一般に強気が多い市場で、売り込みが足りない。
仕手筋は商品にも戦線を拡大しているから
集中力が弱いし
現物と定期の両刀使いは
作戦的に無理が生じる。

東京当限納会を受けた山梨系は
五月限以降に売り建て玉があり、
四月に受けたものが
今後の天候等の状況如何で
再び市場に逆流しかねない。

弱気筋は
九月限の六千五百円以下が
ほしいところであろう。

しかし、月末→新ポと相場の流れが
変わる時期に来ているというだけに、
高値更新というエキサイトする場面も
充分予測できる。

この相場が高値を更新すれば、
売り方が大きく動揺する事は見えている。

時期が早いという、
ただひとつのよりどころが崩れて
早い目に出発するかに見える相場を眺め、
バスに乗り遅れるなと
飛び乗る乗客がふえるだろう。

売っている人たちにしても、
今の七千円が高すぎるとは
思っていないはずだ。
筆者に言わしめれば
仕方なく弱気しているのだと思う。
安ければ売り玉を利食いして、
そっとポケットに買い玉を入れておきたい。

ただ相場が意に反して安くならない。
だから自分に納得できるような
材料のはしくれを見つけてきて
弱気を唱えているだけだ。

新ポ。産地の十月限は新穀相場。

これを千円上に買うか
七百円ぐらいのサヤになるか
いずれにしろ他限月、他市場を
刺激せずにおれない。

そのほかに49年産小豆の
オッパ取り引きで二万円カイの契約が
出来ないとは言えない。

今の相場を弱気している某取引員の社長が
『種もまだ蒔いていない小豆だよ。
それを強気するのは正気の沙汰でない』と言う。
しかし先物市場というのはそういうものである。
それが先物市場の機能であり、
他の取り引きと違うところで、
そんな事は百も承知でいながら
ポケットに売り玉を持っていると、
ついそういう事が言いたくなるのだ。

●編集部註
記事も相場観も逆張りの方が書きやすい。

波に乗り遅れ、今更この波に乗れるかよ
という気持ちが冷静な判断をさせなくする。
上記の如き強気一貫姿勢は稀有だ。

【昭和四九年四月二五日小豆九月限大阪一万七一四〇円・一七〇円安/東京一万七〇一〇円・二四〇円安】

鬼神も哭かん 昭和最後の大相場 (2016.04.28)

昭和の風林史(昭和四九年四月二五日掲載分) 
今年から明年にかけて小豆は 
昭和最後の大相場が展開されるであろう。
二万円時代である。
「かきつばた似たりや似たり水の影 芭蕉」

相場の高値は更新されるためにある。

押したら買おうが、押しても買わない。
これ即ち迷いである。

迷いから出た錆というものを
相場したことのある人なら皆持っている。

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二万円時代だ  高値更新は確実 (2016.04.27)

昭和の風林史(昭和四九年四月二四日掲載分)
乗ってしまえば、なんという事もない。
乗せてしまえば騒ぐこともない二万円台大台である。
「座について供養の鐘を上げたり 虚子」

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天井打つまで  前進あるのみ!! (2016.04.26)

昭和の風林史(昭和四九年四月二三日掲載分)  
この相場の天井について考えてみよう。
なあに二万五千円張り付けのさという考え方である。
「うすうすと空に日はあり蕗の原 木国」
米原あたりはもう田植えをしていた。
米作技術が進み、苗代をビニール張りして
歳時記では六月の季題である田植が、
四月に行なわれてはどうも妙な感じがする。

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