証券ビュー

森羅万象

苦悩の色濃い 日米証券市場 (2016.10.14)

昭和の風林史(昭和四九年十月五日掲載分)
押し目買いだ 大勢大直り段階
人気面は戻り売りで弱気の尾を引きずっているが
相場は押し目買いの流れに入っていると見る。
「木犀の香は年々のきのふけふ 麦南」
NY株の続落は
アメリカの苦悩をあらわしているようなものである。
日本の証券市場も苦悩の色が濃い。

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「月山の梢に響く秋の声」 召波 (2016.10.13)

昭和の風林史(昭和四九年十月四日掲載分)
この道一本道 三分の二戻しへ
七千五百円どころに白虎隊の抵抗があっても
八千四百円の三分の二戻しまでは一本道の相場だ。
「月山の梢に響く秋の声 召波」

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呼び出し相場 座り直す (2016.10.12)

昭和の風林史(昭和四九年十月三日掲載分)  
呼び出し相場 三月限一万八千円
三月限の一万八千円までは一本道。
新穀の呼び出し相場である。
踏めば九千円も充分あり得る。
「しろしろと花びらそりぬ月の菊 久女」
さて、と座り直す。
大底を打った相場の典型的な動きを、まざまざと見た。

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環境冴えぬ ムードと期待だけ (2016.10.11)

昭和の風林史(昭和四九年十月二日掲載分)  
環境冴えぬが 底値脱出の動き

悪役の手亡と証券市場の暗さが、
立ち直ろうとする小豆の足を引っ張るが
小豆は底入れした相場だ。
「飯櫃も障子も洗ふ小川かな さかえ」
証券市場が崩れている。
NY株安の影響を受けている。

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「十六夜や朱椀に澄みし豆腐汁」 古郷 (2016.10.07)

昭和の風林史(昭和四九年十月一日掲載分)
鮮烈なる反撃 大底脱出の場面
小豆相場には底が入った。
底入れした相場は悪材料が好材料に転嫁する。
目の覚める反騰あり。
「十六夜や朱椀に澄みし豆腐汁 古郷」
なにも言うことのないところまで相場は来ているから、
陰の極であり、悪材料出尽くしである。
そして、さらに申せば、整理完了。
日柄充分ということになる。

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