証券ビュー

森羅万象

「春浅き水を渡るや鷺一つ] 碧梧桐 (2017.02.15)

昭和の風林史(昭和五十年二月十日掲載分) 
買い場露呈中 億の金を狙え!
今年から来年にかけての小豆相場は
僅かな資金で億単位の富を築ける動きをするだろう。
「春浅き水を渡るや鷺一つ 碧梧桐]
雪が深いと聞いていた越中富山に行ってきた。 

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「うつむいてまなじり長き絵踏かな」 清三郎 (2017.02.14)

昭和の風林史(昭和五十年二月八日掲載分) 
億の金を狙え 手亡買いで可能
億単位の金を儲けてやろうと思う人は
今年の手亡、小豆相場を見逃がすはずはない。
買い一貫だ。
「うつむいてまなじり長き絵踏かな 清三郎」
いつだったか、まだ山梨商事が新橋に本社のある時のこと
ケイ線を逆さまにして壁に張ってあった。
また、ある時は張ってあるケイ線の下の方を
白紙で見えぬように隠してあった。
ケイ線を逆さにして見ると、
人間の視覚神経というものは、おかしなもので、
また違った感覚をおぼえる。
ケイ線に紙を張って見えないようにするのは、
この圏内の相場は忘れてしまう事。

相場を判断する上において無用だ―
という霜村昭平氏独特のやり方である。
その式で、今の手亡の先限引き継ぎ線を
筆者は逆さにしている。
こうして眺めていると、大きな山三尊大天井型になる。
いまにも五千丁ほど暴落しそうな気がする。
という事は、今の手亡は五千丁替え暴騰してもおかしくはない。
大相場暗示なのだ。
霜村方式で手亡の一万四千五百円以下に紙を張って、
見えない部分の相場は用なしという事にしようかと思うが、
玉を建てての勝負ならそれでもよいが、
強弱書きは、まったく見ないというわけにいかないから
セロテープで紙を張って、下の部分を隠し、
時々チョロ、チョロと紙をめくって、のぞく方法にした。
ともかく手亡の相場は凄い事になりそうな気がして仕様がない。
昨年、西田三郎商店の支店のお客さんが
手亡相場で一億円儲けたという話を聞いた。
今年も、こういうお客さんが随分出現すると思う。
玉数は大きくなくとも七千丁上げを乗せ乗せで取り
五千丁崩しをうまく売りに回れば出来るのだ。
相場の好きな東京の立川政弘氏さんが
『去年の手亡で本田さんはは六十枚の玉で
二千万円儲けたらしいよ』と言っていた。
本田忠氏は『また話が大きくなった。
一千万ポッキリだけですよ』と笑っていた。
四、五十枚の玉で数千万円を儲ける可能性のあるのが
今の手亡相場である。
七月限を買っておけばよいのである。
一万四千七百円→五千円抜けからが手亡の本当の相場といえよう。
小豆にしてもそれは同じ事である。
小豆の大勢二万五千円目標。
億の金を狙うなら今年の小豆、手亡を見逃す手はない。
●編集部注
相場とは関係ないが、
当時、大阪の朝日放送はTBS系、
毎日放送は今のテレビ朝日系であった。
この年の3月末、今の状態に替わる事が決定。
「腸捻転現象の解消」と後に呼ばれる事になる。
【昭和五十年二月七日小豆七月限大阪一万七二二〇円・二九〇円安/東京一万七三二〇円・二〇〇円安】

「梅ほのほの宇治の焙戸の薄烟り」 碧梧桐 (2017.02.13)

昭和の風林史(昭和五十年二月七日掲載分) 
10キロ建てなら 三百四十円高へ
強気強気の明け暮れは芸がないというかもしれないが、
要は儲けるのが狙いで芸とは無関係だ。
「梅ほのほの宇治の焙戸の薄烟り 碧梧桐」 
六月二日に生まれる小豆、手亡(50年産新穀)から
今の60キロ建てが10キロ建てになる。
この場合、今の値段を六で割ればよいわけで、
手亡一万四千三百円なら二千三百八十三円となる。
刻みは一円である。
すぐにはピンとこないでとまどうが、そこがつけ目なのだ。
売買単位をどうするか。値幅制限をどう決めるか―と、
これから決めていくわけで、
いうならこれも市場振興策の一環。
小豆が二万円なんて、とんでもないと
お役人が奇声を発しないよう、
只今取引所相場は三千三百三十四円で、はい。
業界ぐるみで
世間様の目からのがれようという寸法だから、
新聞の相場記事も世間様の目をのがれて
二千三百九十五円の手亡先限の目標値は、
とりあえず二千六百五十六円あたりまで
二百六十一円幅が見込める―などと
耳のうしろあたりがなんだかむずがゆく、かゆいけれど、
どのあたりが本当にかゆいのか、掻いてみても、
そこのところにとどかないじれったさを
辛抱しなければならない。
間違っても千丁高などとかけば六千円幅の事になるから
10キロ当たり千丁高目標だとか、
一俵当たり千丁高などと難儀である。
ケイ線を書く場合、これをどう書こうかなどと
取り越し苦労な事を考え、
今までの分をそのまま使用するには、
いちいち六倍するわけで、
六月限の六節だから六、六の三十六の六市場は
二百十六の手亡を入れると倍の四百三十二回の計算は
大変な業(わざ)である。
だから10キロ建ての新しいケイ線を
別に書く人もあるだろうが、両方を見くらべて見ても
相場の動きに変わりがないから、
あなたは相場はヘタだがケイ線は上手に書くね
ということになりかねない。
しかし世の中、なにか変化がないと退屈で刺激がない。
穀取業界にとっては
大改革の大英断で大進歩というべきだろう。
いや笑ってはいけない。
ここまでくるまでが大変だったのであるから
関係者諸氏の努力は高く評価すべきだ。
さて、相場のほうは
毎日毎日強気強気も芸がないけれど大相場必至、
底入れ相場ならば一路強気一貫で
明けても暮れても強気するのが大幅利食いの基本である。
●編集部注
当節、ケイ線を手で書く御仁は少ないと聞く。
その昔、商品取引員の新入社員は、
外務員試験の勉強と併せて、
特大の方眼紙にローソク足を書かされたものである。
【昭和五十年二月六日小豆七月限
大阪一万七五一〇円・一〇円高/
東京一万七五二〇円・七〇円安】

恐るべき相場 爆騰力を秘める (2017.02.09)

昭和の風林史(昭和五十年二月五日掲載分) 
小豆も手亡も、その潜在している力を知れば恐るべき相場といえる。
全艦発進寸前の姿勢だ。
「梅さや寺からの里の近道に 古白」
小豆相場六月限の七千九百円。七月限の八千円大台乗せ。
そういう場面が近々あるように思う。
昨年は二月4日の立春大吉に大発会(一万七千八百七十円)を
天井にして下げてきた相場がピタリと下げ止まった。
日足線24本新値11本の三千五百七十円下げであった。
その相場が三月4日まで暴騰し、
あと深押しも入れたが結局七月26日の大天井までつながった。
二月3日節分。地方によっては〝せつがわり〟という。
冬の節から春の節に移る。次の日が立春。二十四節気の一ツ。
雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨、立夏
―と追ってくる。
相場のほうも、春の新入卒業、婚礼等のお祝いの需要。
行楽花見、節句等の需要、そして作付け予想、
長期天候予報等々の材料を織りなして活動期に入る。
ケイ線で先限引き継ぎでは千円棒が立っている。
限月一代足では五月限が千円棒を立てた。
当面、目先的に一月17日の押し目幅の倍返し。
四月限…七千三百八十円。
五月限…七千六百円。
六月限…七千八百九十円。
そのあたりまでは反騰の力を今の相場は持っている。
サヤから計算して七月限八千百四十円見当になる。
すでに七千五百円という関門を七月限は買い切っているから
次の七千七百六十円関門抜けが注目点で、
これを買い切る時は恐らく吹き抜けていくであろうから
待望久しき八千円相場は
〝おりから凍るきさらぎの二十二日の午前五時〟
―などという事になるかもしれない。
轟然おこる爆音に、やがて開ける突撃路…。
ともかく小豆相場は昨年九月28日安値。十月23日安値。
そして十二月18日の安値。この大安値が頑強に下値を支えている。
相場の地盤は鉄壁の岩盤である。
この上に超高層建築二万五千円。
時に三万六千円という作品が威風あたりを払うのである。
筆者は思う。一月9日に立てた小豆の強烈なる陽線が、
今もって厳然とこの相場の支柱になっている。
そして手亡のS安二発にもかかわらず六百円幅しか下げず、
すでにその押し目を埋めきった。
この間、手亡相場も綺麗に埋めていることは恐るべき相場だと思う。
●編集部註
相場界には「節分天井」という言葉がある。あながち間違いでもない。
【昭和五十年二月四日小豆七月限
一万七三八〇円・一三〇円安/
東京一万七三七〇円・一四〇円安】

大勢強気一貫 押さば買うのみ (2017.02.08)

昭和の風林史(昭和五十年二月四日掲載分) 
大勢、大局を見定めれば小豆も手亡も買い方針一貫である。
少々の押しは相場を強靭にする。
「立春の海よりの風海見えず 信子」
新ポは、ぼんやりと寄りついた。
気迷い人気がまだ抜けきっていない。

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