レポートスペシャル
リーマンショックはね返す
1年前から固定・変動費を改善
中央紙器工業(3952・名2)は好調。1Q区間新のスタート。早々リーマンショックをはね返している。自動車や家電など政策支援、得意先に恵まれたせいもあるが、同ショック1年前から固定・変動費改善に取り組み、懸案だった外注を内製化。段ボール原紙はじめ材料費が比較的落ち着いているのも手がかり。09年1~3月猛烈な落ち込みを経験しただけに、回復ピッチも予想以上。
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4期ぶり連結最高益更新
嵐突破し今期から成長戦略
澁谷工業(6340)は様変わり。前期反転し今期二ケタ続伸。4期ぶり連結最高益更新の見通し。もち合い2年有余、800円どころが煮詰まってきた。前期の連結売上高563億円(35%増)、受注高567億円(25%増)ともに最高。今年1月EB(電子線)システム森本工場建設着手、8月に大証2部ファブリカトヤマを完全子会社化、タイ・上海に拠点をつくり海外展開を強化するなど攻勢が目立っている。リーマンショックを受けた09年6月期、連結純損16億円計上しあく抜け。
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独立系だけに化ける
来期、緊急避難措置を解除
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今仙電機製作所(7266)は堅調。前期2Qから予想以上。8月6日発表した1Qしっかり。市場縮小に対応し利益確保のめどをつけた。しかし、米欧中の景気減速、円高、10月以降エコカー減税・補助金打ち切りなど新たな局面。来期から高い生産性を実現するため、目下、品質・安全・環境と新製品開発・先進加工技術による生産体制、事業性構成最適化に傾注。今、来期リーマンショックに伴う軌道修正を終了し、復活の第一歩を踏み出す構えだ。
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省エネタイプ新製品投入
ピーク10年再び立ち上がる
シンポ(5903・JQ)は回復。5期ぶりに反転。今期からリバウンドが見込まれる。2月に投入した省エネタイプの無煙ロースターが手がかり。ガス消費量約20%、排気システムや空調設備など電気代も約30%節約できる環境対応の新製品。
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秋から暮れに水準訂正
デフレと共存し2ケタ増益
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藤久(9966・東名2)は続伸。2ケタ増益の見込み。明るさが戻ってきた。不振店を閉鎖する一方、新規出店がエリアマーケティングにより精度向上。スクラップ&ビルドに伴う既存店(前期0.6%増)の再生・活性化も手がかり。このほか、ソーイングスクール開講(前期末併設店46)、オリジナル作品募集(書籍発刊・ホームページ掲載)、50周年記念セールなど活発な提案が顧客層の拡大を促し、直近2期ゼロ・1%成長でも増益を確保。需給ギャップ25兆円といわれる中でデフレと共存するすべを見出した。
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