今期1Qがポイント
高齢化進み宅配需要伸びる
ショクブン(9969)は反転待ち。震災を受けて大底圏に入った。消費者の節約、業界の価格競争、調達難の食材も響いているためで、前期5年ぶり純損を計上し3円減配。今期巻き返す構え。例年需要期の3Qが焦点になる。
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反転した矢先に大震災
前半落ち込み後半取り戻す
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東海ゴム工業(5191)は一服。踊り場にさしかかった。前期反転した矢先に大震災。連結売上高の8割を占める自動車減産、電力供給制約、円高など依然予断を許さないためだ。5月12日の決算発表から今日まで業績、配当予想も白紙のまま。震災後、980円(1株当たり連結純資産1395円)を中心値にもみ合っている。この間、好転したのも事実。
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12年にかけて持ち直す
独自の提案が受ける時代に
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カネソウ(5979)はボトム圏。再び反転のきっかけをつかんだ。前期5年ぶり増収。依然黒字を確保し15円配当を維持しているためで、遅かれ早かれ震災に伴う復興需要も新たな手がかり。12年(創業90年)にかけて持ち直す公算が大きい。1Qは例年前期末の反動もあり低調だが、水準をさておき今期大幅な増益を見込んでいることも事実。2Q以降徐々に数量増、値戻しを期待できそうで、3~4Q意外な展開も考えられる。
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総菜の可能性を提案
3大都市圏中心にインフラ魅力
カネ美食品(2669・JQ)は浮上。じわり締まってきた。商品改革、コスト構造、売り場、効率、教育などリーマンショックに伴う全事業活動見直しによるもの。震災・復興に際しスーパー、コンビニのほかデパート、駅ビル、駅ナカ、さらに夕食宅配参入など総菜事業のステップアップに直面。3大都市圏中心に15工場、303店舗(前期末)の脱皮が課題である。09年(40周年)が最大の節目。リーマンショックのさなかにトップ交代を表明。直近2期ユニー、サークルKサンクスが大揺れの中で比較的安定した実績を確保。
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反転の矛先鈍る 田中精密 6月1日 (2011.06.01)
1Q発表機に巻き返し
ホンダ通常操業8月に繰り上げ
田中精密工業(7218・JQ)は復調中断。反転の矛先が鈍った。3・11震災によるもので、国内・米国・タイそろってホンダに連動。1Q5割操業、年内正常化の見通しから、5月27日ホンダの声明で国内・中国・アジアなど通常操業を8月に繰り上げ。総会(6月24日)までに懸案の業績予想を発表できる見込み。5月31日670円(1株当たり連結純資産1514円)だが、操業上振れに見合う水準訂正が考えられる。ホンダは、前期の連結純益5340億円(トヨタ4081億円)で上場企業トップ。ところが、被災により4月の生産台数国内81%減、海外43%減と自動車メーカー8社のうち最も打撃が大きい。リーマンショックを受けていち早く合理化に取り組み、ピーク(08年3月期)の9割まで純益を戻した矢先、グループまるごと震災につかまった。同社の場合、ホンダとの取引90%。直前期減損13億円はじめ特損15億円計上しあく抜け。前期も4月27日の修正で新規受注を目指し研究開発費増、設備の修繕・更新、圧縮してきた賞与を徐々に戻すなど反転に備えたばかり。復配も当初8円を10円にした。
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