昨年から3年上昇運
12年にかけてクライマックス
今仙電機製作所(7266)は踊り場。ビジネスチャンスをつかんだまま。第2幕が上がった。前期リーマンショックにめどをつけた矢先、震災・原発事故・円高の影響によるもので、北米、中国の第2生産拠点立ち上げが焦点。ホンダ(前期構成比47%)、日産(20%)、三菱自(15%)も手に汗を握る場面が続いている。12年(創業80年)にかけて2度目の事業確立期とみられ、今、来期事実上クライマックス。6月21日業績・配当予想、8月8日1Qを発表したが、連結減収減益を受け入れ20円配当(前期3円増配)据え置きが印象的。6月22日就任した藤掛社長(56)の決意表明と考えられる。
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調味料が反転の手がかり
2、3Q戻り鈍いと2番底も
焼津水産化学工業(2812)は反転。持ち直す公算が大きい。前期2Q機能食品の反動減表面化。需給ギャップ改善によるものだ。震災、原発事故、価格競争をしのぎ再び浮上。昨年11月5日の山本社長(62)を中心とする新体制にかかっている。事実、1Q連結3%増収(6%営業増益)になった主力の調味料が手がかり。低塩や風味氷結、旨みたっぷりなどヒット。技術と価格競争力が評価されたもの。
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1Q営業黒字 キムラユニ 9月2日 (2011.09.01)
トヨタの信頼にこたえる
戦前、戦後につぐ事業確立期
キムラユニティー(9368)は好転。持ち直した。3・11震災に伴うもので、6月16日業績と配当予想を開示し、8月3日1Q発表。トヨタが6月10日業績予想を発表し、8月2日上方修正したため、多寡にかかわらず「含み」がある。その後米国債格下げをきっかけに円ドル80円割れが続き悩ましい。しかし、グループ挙げて改革に挑戦。物流・自動車サービスのほか情報・人材サービスでも既存事業の深彫りに意欲。01年ブラジル合弁立ち上げから10年、国内のノウハウを海外(6拠点)で応用しモノにしている。国内もトヨタの構内物流と並行して3PL事業が成長。医薬品卸大手スズケンにつぎ楽天の物流子会社と取引拡大。
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巻き返す見通し 中央紙器 8月31日 (2011.08.30)
震災救援物資で存在感
逆境こなし前例破る成長が魅力
中央紙器工業(3952)は一服。高水準のまま2Q入り。巻き返す見通し。3・11震災によるもので、自動車、電機関連が予想以上。海外(1Q連結15%)も比較的しっかり。3Q以降、3年ぶり段ボール原紙値上げ(平均10%以上)吸収が課題になりそうだ。前期最高純益(8億7100万円)を計上し体質一変。どんな逆境もこなし、前例を破って成長するところが魅力。震災では同社の開発した衝立用段ボールがひとしきり話題になった。トヨタが被災地あて救援物資を送った際4000枚の一部。それも天皇、皇后両陛下が見舞いに訪問された仙台市の宮城野体育館で被災者のプライバシーを守る間仕切りとなって登場。全国にTV放映された。
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記念配当も ジーフット 8月30日 (2011.08.29)
2Q巻き返し一段と拡大
大手3社の一角ダークホース
ジーフット(2686)は一段と拡大。1Q震災で出遅れたものの2Q巻き返し。堅調に折り返した。3月に親会社から延べ85にのぼるマイカル直営靴売り場の販売業務を受託。具体化しているためだ。前半出店109(退店17)を数え683店舗。既存店97.9%(前期93.5%)。例年より梅雨明けが早くサンダル2割増、東北の復興需要、高温・節電による省エネからクールビズ・カジュアル対応の商品がヒット。前期下方修正したが、今期上方修正。8月26日発表によるもので、今年12月創業80年を迎えるだけに3、4Q期待をもてそうだ。
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