日経平均にもお鉢回る 9~11月、危機こそチャンス (2011.09.17)
欧米に追随し上振れ。年末の助走が始まった。15日ベルリン発、世界主要5中銀ドル資金供給報道がきっかけ。無制限といっても担保つきだが、13日から述べているようにドル、ユーロ、円の3極体制によるもの。ドル、ユーロ維持に円不可欠。まだ外債発行に至らないが、世界に対し円供給の道筋がついた。もっとも、依然痛み止めの時間稼ぎ。このままでは欧州の資金繰りが行き詰まり越年できないとみられるためで、ギリシャに対し、月内8400億円支援待ったなし。
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下げの第2波持ち越し 10、11月まで追っ掛けてくる (2011.09.16)
高寄り後もみ合い。ちゃぶついたまま。米欧に追随しぶれ始めた。9月は配当落ち。外資は月末にかけて日経平均8500円を意識している。8月から下げの第2波を持ち越し時間稼ぎ。日本時間15日未明のギリシャ、ドイツ、フランス首脳電話会談もこの一環。誰が見てもデフォルト寸前のギリシャに対し「将来もユーロ圏にいると確信している」旨の共同声明。一時100ドル余下げたNYダウが140ドル高の引け。彼らはイベントをネタに相場を煽り、その都度鞘を抜いている印象。おかしな相場である。世銀総裁が14日ワシントンで「早く行動しないと痛みが増すだけ」と講演し一味の本音を代弁。そちこち又貸し、追い貸しに明け暮れている模様。
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市場がギリシャ解決迫る ドル、ユーロ維持に円不可欠 (2011.09.15)
買い戻しが一巡し模様眺め。後場一段安になった。手詰まりが目立っている。欧州の信用不安拡大によるもので、13日ギリシャ国債の1年物利回りが100%突破。待ったなしだ。7月21日ユーロ緊急首脳会議から2ヵ月足らずで市場が解決を迫っている。米国も7月から追加緩和棚上げに伴い禁断症状。財政、金融大盤振る舞いの後だけに、雇用をはじめ経済関連統計の改善困難。
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より現実的な3極体制 フランスとドイツが天狗のまま (2011.09.14)
買い先行で始まり一進一退。次第に伸び悩んだ。後場に入り打診買い。先高を見越し持ち直した。現在円ドル77円、円ユーロ104円のレベル。4月初め85円、122円だっただけにきつい。米欧信用不安を物語るもので、中国の景気減速も先取りしている。12日はフランスの核廃棄物処理工場が爆発。5人死傷者が伝えられたほか、イタリアが中国系ファンドに国債購入を持ちかけ、ECB総裁が欧州銀に対し無制限の資金供給を表明。事実上、ギリシャのデフォルトを織り込む動きとみられる。それにしても、早速出たフランス当局の安全宣言に無理があるし、同日VWと提携を解消した■■■(****)の方がまともに見える。
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共倒れよりはるかにマシ ドル、ユーロ、円の3極体制 (2011.09.13)
前週末息切れした米欧株安を受けて続落。目安の日経平均8521円目前。底入れしても底が抜ける場面を考えている。8日米大統領が発表した35兆円の景気・雇用対策に財源を巡り野党の抵抗が強いほか、9日ドイツのECB専務理事辞任が欧州内部対立、ギリシャのデフォルトを連想するものと受け取られ、中国も日経が10日伝えたようにバブル崩壊の瀬戸際。これに対し、日本は就任9日目で経産相が辞任する不手際。売り材料は山ほどあるのに、買い材料が見つからないためだ。しかし、市場が逐一最悪の事態を織り込み、問題点が明らかになると買い戻しが入るのも事実。
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