負けるが勝ちの経緯 狙われた中国と日本の外貨 (2011.09.02)
9月早々こするような地合い。ちゃぶつき高い。いわく、米景気減速懸念の後退、円高一服、8月に売り込まれた主力株に買い戻しなど後講釈。二段下げ途上のアヤとみられる。米欧が金融システム、中国もバブル崩壊の瀬戸際。悪材料なら山ほどあるだけに、8月から売り方が主導権を握った経過。■■■(****)が新安値をつけ安閑としていられない。1日も外資売り越しという。新政権は党三役につぎ2日閣僚も出揃い発足。海外では日本のご機嫌取りもあり当分ハネムーンという。2日の米雇用統計発表は大した材料にならず、20~21日のFOMCもFRB議長の時間稼ぎ。一口でいうと、今後中国や日本にユーロやドル債を買わせるため、次の相場をつくろうとしているわけだ。
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ちゃぶつき波乱含み 半年後に内需関連が沸き返る (2011.09.01)
一転して反落。引けに戻したが波乱含みだ。NYダウが追加緩和期待を手がかりに3連騰。早ければ2日、遅くても20~21日頭打ちになるとみられる。改めて9月の米雇用統計発表、FOMCに注意。債務上限引き上げと米国債格下げの縛りを受け、金融政策一辺倒の限界が予想される。市場がブレーキを踏まないと、世界中混乱するしくみ。寄り前、7月の鉱工業生産指数が前月比0・6%プラスと伝えられ響かず。9月を迎え、平時ならぬ有事の備えが必要のようだ。新首相のもと、党役員の人事に挙党体制の印象。
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欧州に財政危機の源泉 米国も延長上で転落の瀬戸際 (2011.08.31)
29日NYダウ254ドル高、ナスダック82ポイント高。ギリシャ大手2行合併がきっかけという。まさかのトレンドとみられ、日経平均もCMEにかつがれて高い。はね上がったまま降りてこない。久し振りに買い越した外資によるもので、30日新政権発足とあって意外にしっかり。シビアな指値が多いという。財務相が新首相になる旨19日述べた通りだが、この日党役員や閣僚人事などたちまち先取り。9月2日米雇用統計発表に引っ張られそうだ。予想以上、以下でも事態好転の見込みがなく、金融緩和一辺倒の政策に限界がやってくるためだ。米国の川上にあたる欧州。ここに財政危機の源泉がある。
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FRB議長の時間稼ぎ ミニパニック9月に持ち越し (2011.08.30)
国内外、手詰まり。小動きで始まり民主新代表を巡り買い戻し。引けにかけて伸び悩んだ。にもまして、26日追加緩和を先送りしたFRB議長の時間稼ぎ。9月20日のFOMCを2日間にして再検討するという。さすがに旗色が悪い。今週2日発表される米雇用統計もそうで、7月から禁断症状が出始め、金融政策一辺倒で好転するわけがない。さらに、29日選出された野田新代表。原発事故処理、復興、財政再建など内政だけで手一杯。依然現行の延長上にとどまり、自ら政策を命懸けで実現する決意が伝わってこない。
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いつの間にかインフレ トレンド転換は日銀の介入から (2011.08.29)
26日FRB議長講演。追加緩和なし。糊代を残す程度と述べた。米欧や中国、日本でも持ち高調整しきり。消去法で逃避先を決め、現金を確保する動き。これまで最強の円と金先物が調整に入り、海外でも手詰まりという。このため、日経平均はCMEに鞘寄せした後一進一退。小甘いものが多い。7月踊り場、8月調整入りのコース。手がかりは26日議長講演、9月2日米雇用統計発表の二段構え。下げの第2波が完成すると、まさかのトレンドに方向感が生まれる。
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