問題解決に程遠い円安 共同声明の賞味期限2週間 (2011.10.12)
3連休明けも乱高下。いきなり舞い上がった。インデックス商いによるもので、10日NYダウ、ナスダック、金・原油先物など大幅高。真空地帯だけに値動きが軽い。9日域内銀行増資で一致したドイツとフランス首脳共同声明、ドル・ユーロ買い戻しが手がかり。7日予想以上になった米雇用統計、フィッチのイタリア・スペイン長期債格下げを受けたもの。高寄り後伸び悩み一進一退になった。共同声明は10月末まで時間稼ぎ、雇用統計も大勢に影響なし。一時しのぎの円安とみられる。
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日本のXデ―2025年 毎日を最期と思って生きる (2011.10.08)
毎日を最期と思って生きよ。10月5日死亡したアップル創業者スティーブ・ジョブズのことば。潔く56の若さで8月に別れのメッセージ。市場にもいえる。欧米が信用不安にはまり時間稼ぎ。事実上デフォルトに陥っているためだ。日本も政府債務がGDP200%に達し、震災復興や原発収束に伴う持ち出しで一段と膨らむ。9月22日述べたように、OECDによると2011年度235%の見通し。
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応仁の乱世界レベルに 女性トップが芽を吹くご時世 (2011.10.07)
買い戻しが入り反発。持ち直した。乱高下に変わりない。欧米ともに信用不安再燃、政策期待の綱引き相場。日本の90年代をグローバルに再現している。5日NYダウ131ドル高に対し、出来高4億6500万株減の11億9200万株。真空地帯とみられ綾戻し。日経平均にはね返っている。かりに欧州域内の金融機関が資本増強し、7日発表される米雇用統計が改善したところで何も解決しない。日本の大本営発表と同じように時間稼ぎが続きそうだ。市場が欲しがっているのは、不安解消のために必要な決定的材料。7月にFRB計画倒産説が流れたもののまだ早い。
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欧米は金融の大震災 日本の震災暴落と似た推移 (2011.10.06)
NYダウ乱高下のあおり。手の施しようがない。前週300ドルから今週400ドル幅。大半プログラム売買とみられ、日本でも外資が同等の手口。森と木の区別もつかなくなってきた。4日フランス・ベルギー系金融大手デクシアの破綻懸念、5日イタリア長期債3段階格下げが効いた。欧州はもちろん、米国も時間稼ぎに明け暮れているが、7日米雇用統計発表を受けた3連休明け、むしろ市場がもたなくなくなりそうだ。早ければ月内底入れと前日述べた。
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早ければ月内底入れ 日経平均にもたれるNYダウ (2011.10.05)
世界株安堂々巡り。続落している。3日10年ぶり100円96銭をつけたユーロ急落を受けたもの。腰砕けになったNYダウ258ドル安が日経平均にもたれかかった。米国もギリシャ同様2ヵ月ぶりデフォルトが伝えられ、日本も巻き添えを食うという。ギリシャで気になるのは、アテネの地下鉄。毎回のようにスリ集団に取り囲まれ、車中さまざまな男たちが体を押しつけてくるという。町のあちこち警官がたむろしていて取り締まらず、往来がマヒ状態でも誰も交通整理しない。ソクラテスやプラトン、五輪発祥のイメージがここまで落ちぶれた。
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