9月まで危機を封印 女性デフレに強く男性鳴かず飛ばず (2016.08.02)
週明け安寄り。日経平均一時250円安。先物主導で切り返した。1ドル101円台に入った海外の円高が主因。寄りあと一服しメガバンク中心に戻した。
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創業100年を視野 三谷産業 8月2日 (2016.08.01)
連結営業利益20億円超え
原薬供給とベトナムの事業回収期
三谷産業(8285)は続伸。2Qから尻上がり。今、来期連結営業最高益更新が見込まれる。ジェネリック向け原薬供給とベトナム関連事業が投資回収期に入るためだ。
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「これよりの百日草の花一つ たかし」 (2016.08.01)
昭和の風林史 (昭和四九年七月二十九日掲載分)
買いあるのみ 作柄と相場は別
手亡は行く所まで行かざるを得ん。
小豆は押し目を入れたあと大幅高騰を演じよう。
強気不変。
「これよりの百日草の花一つ たかし」
山大商事の杉山重光社長と同社の関口営業部長。
そして脇田の阿竹専務が
『バカンスだよ。ゴルフやりに来たのだよ。
豆の畠は、そんなに回っちゃいないよ』
―と帯広の北海道明治の鈴木社長のところで
週末朝の相場を眺めていた。
杉山氏は『この五、六日で作柄は直っている。
手亡だって内地では下が赤くなり
もう駄目だ―なんて言っているが冗談じゃないよ。
花もつき始めたし作は直っているよ。
日曜日は釧路でゴルフさ。
きのう(26日)もゴルフよ。
駄目だよ強気なんて書いたら』。
阿竹氏は『中間地帯は見ていないが
日々作柄はよくなっている』―と。
丸五商事の伊藤徳三社長の自宅には
早朝から産地の各場所の農家や業者から
作柄のレポートがはいる。
『どうなんだろうね。中間地帯の旱ばつも
心配することはないと言ってくるし、
帯広も徐々に回復していると報告があった。
場所場所で随分違っている』―。
産地視察がこれから活発になる。
豆の畠を土煙りあげてバラスをはじき
突っ走っている車は顔なじみがぶつかる。
やあ来ていたのですか?。
そこで情報の交換がある。
また行った先で、どこそこの誰がきのう来ました
―などと言われる。
どうも変な臭いがすると思ったなどと
気心の知れた相場師仲間は軽い悪口を叩きあって
胸の内は、それぞれ思惑を秘め、
強気している人は悪い場所の印象を刻み込み、
弱気している人は直った直ったと気をよくするわけだ。
相場が当たっている時は(見えている時は)
産地を見てはいけないと言われる。
畠を見たがため、相場勘が狂ってしまうことがある。
46年10月相場は、
すでに相場が天井しているのに
増山さんは凶作の畠を眺めて
さらに強気になって逃げ場を失った。
どうやら杉山元帥の一行は
弱気していたが相場が高い。
面白くねえ、というので半ば気が持てず
畠を見に来たが、作が直りつつあるのに
気をよくしたところではなかろうか。
そこで勢いに乗って売り玉を増やしてくると
若い相場は押し目完了で再び火を噴くことだろう。
作柄の相場は時にして別の動きをするものだ。
筆者は強気方針でよいと判断している。
●編集部註
貴重な生の声である。
冒頭、歴史上の相場師が
実際に「休むも相場」を思考し、
実行している場面が描写されている。
【昭和四九年七月二七日小豆十二月限大阪一万九四八〇円・一七〇円安/東京一万九五三〇円・一四〇円安】
依然としてボックス圏 8月にやってくる2月安値の期日 (2016.08.01)
前週末乱高下。日経平均一時203円高、117円安。引け締まった。日銀の追加緩和、政策総動員を受けたもので、8月2日閣議決定する経済対策を先取り。
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昭和の風林史 (昭和四九年七月二十七日掲載分)
手亡の新規買いは、ゆっくり間に合う。
小豆も今始まったばかりの若い相場だ。S高含み。
「百日紅この叔父死せば来ぬ家か 林火」
大阪穀取が天神祭で後場休会しているあいだに
他市場の相場が走った。
隔週週休二日制になって、
取引所は地域社会のお祭りでも休会しないようになったが、
大穀は伝統を重んじる。
人は感覚がズレていると評する。
阿波座の、ぬるま湯のよさであり悪さであろう。
東京小豆先限は
昨年七月13日の天井値段を買い切ってしまった。
あとは46年10月七日の〝増山相場〟の
大天井値段(東京)二万一千三百六十円があるだけだ。
市場では二万円を付けたら押すと見ている。
深く押すか、浅く押すかであるが、
ものの千円は下げきれないから、
二万円乗せの後の惜しめは、
売り方はドテン買いの最後のチャンスだし、
買い方は利食い後の再度の仕込み場になる。
見ていると利食い足が早くなっている。
踏みも出ているが、このほうは、
まだまあ総煎(い)れにはならない。
二万円を付けたあとの相場は、
ピッチが早くなるだろう。
二万一千円→二万三千円は修羅場である。
売り方は千千(ちぢ)に乱れる。
相場が沸騰しているのは
日本の穀物市場だけではない。
ロンドンの砂糖取引所はストップ高で
史上最高値を突き抜いて湧いている。
シカゴもニューヨークも熱狂している。
手亡は第一次の規制(増し証)で
いよいよ判り易い相場になった。
まだ間に合うから飛び乗り充分だ。
手亡の二万三千円は見えているから、
仮りに崩れたり(あり得ないが)利食い押しや、
警戒人気で安ければ涼しい顔でもよいし、
ニヒルな顔でもよいから買う事。
小豆の玄人筋は呻吟している。
新値、新値は踏み、踏み、踏む、踏むである。
日柄、日柄と弱気筋はよく言うが、
それは不運なわが建て玉が可愛いから
(不憫な子ほど可愛い)
日柄の目数(かず)を読むのに
遠いところから読み込んで自分を慰めているわけだ。
筆者は、この小豆、若い相場と見る。
一カ月のダンゴ六月28日と七月8日の高値を
付き抜けたところからが相場で、
十月限は五月一日の七千六百九十円抜けから買っても、
千五百円幅は取れるし、九月限も成り行き買いだ。
●編集部註
やめろと言われても
今では遅すぎた
私事ながら通勤中にラジオを聴く。
先日、昭和四九年七月のヒットチャ ートが特集されていた。
西条秀樹の『激しい恋』はこの月のヒット曲だ。
【昭和四九年七月二六日小豆十二月限大阪一万九六五〇円・六〇円安/東京一万九六七〇円・一四〇円安】