円安一服15日解け合い 外資買い戻し渋り2万円持ち越し (2016.12.16)
円安を手掛かりに続伸。日経平均一時183円高。当面のクライマックスを見た。1年振り0.25%米利上げのほか、来年3度利上げ見通しも伝えられ、1ドル117円台後半の円安。前日NYダ118ドル安と刺し違えた。
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昭和の風林史(昭和四九年十二月十四日掲載分)
想いばかりがただただ燃える
強気することも出来ず、
また安値にきて売ることも出来ず
想いばかりがただただ燃える。
「雑炊や田舎の夜は寝るばかり 今夜」
古品小豆が北海道に、およそ三十八万俵ある。
このうち二十七万俵はホクレンが抑えている。
この分が定期市場に売りつながれる相場は重い。
ホクレンは小袋入りでも販売しているが、
量的にさばくには、
やはり定期市場を利用するしかない。
山梨商事の霜村昭平氏が、
強気しようにも強気できない理由として、
買えば買うほどホクレンが売りつないでこようから、
強気になれない―と。
確かにそれはいえるかもしれない。
ホクレンを向こうにまわして、
買い上げ機関のようなことになっては尨大な資金が要る。
師走も押し詰ろうというのに、
市場に活気がまったく見られないのも、
仮需要が湧かない背景があるからで、
これだけは人為的にどうすることも出来ない。
また17日発表の数字も、ここにきて
九月1日現在の数字より増大するらしい
―という見方が、淋れた市場をさらに閑にしている。
こうなると、因果玉の投げが、薄商いの市場で値段を崩し、
崩れた値段が新たな投げを誘発する。
いうところのチンタラ相場である。
しかし、
下値の限界としては生産者価格、輸送コストなどあって、
五月限基準の一万六千五百円が一杯の抵抗ラインであるから、
あえてこれを叩くわけにもいかない。
期近三本にしても九月28日、十月23日、十一月30日と、
やはり止まる水準では止まっているだけに、
このあたり以下は弱気出来ないという気分がある。
積極的な強気も出来ず、
さりとて安いところを弱気するのも心もとない。
どうしても様子を見ることになるから商いは閑になる。
まあ、これも相場というべきか。
売るべし、買うべし、休むべし。
橇の鈴さえ淋しく響く
雪の曠野よ町の灯よ一つ山越しゃ
他国の星が凍りつくよな国境。
明日に望みがないではないが
頼み少いただ一人
赤い夕日も身につまされて
泣くがむりかよ渡り鳥。
行方知らないさすらい暮し
空も灰色また吹雪
思いばかりがただただ燃えて
君と逢うのはいつの日ぞ。
●編集部注
天災は、忘れた頃にやって来る。
大相場も、忘れた頃にやって来る。
平成二八年一~三月、
小豆相場日足は八〇〇〇円以下で
絵の下手な小学生が
クレヨンで横線を描いたような動きであった。
年末に悪天候等で
一万一〇〇〇円を超えていると誰が想像しただろう。
【昭和四九年十二月十二日小豆五月限
大阪一万六八七〇円・七〇円高
/東京一万六九四〇円・一二〇円高】
ダウに追随2万円回復 織り込み済みでも年末年始急騰 (2016.12.15)
クライマックス入り。大半織り込み小動き。ポジション調整しきりだ。15日、いち早く東京市場に米利上げ判明が伝えられ消化吸収に備えるもの。
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餅つき相場 杵のあげおろしに力入らず (2016.12.14)
昭和の風林史(昭和四九年十二月十三日掲載分)
イライラする気持ち通りの相場
大納会まで二週間あるが、
例年にない無気力な年末相場となった。
だがそれもまた相場の一つ。
年内余日少なく―
という文句がそのままになってきて、
別に今日中に済ませねばならない仕事場ばかりでもないのに
イライラとしがちである。
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身も心もデフレのまま グレート・ローテーション初動 (2016.12.14)
戻り売りをこなし続伸。後場押し目買いが入り日経平均、TOPIX6連騰。医薬品や情報通信中心に出遅れの循環買いが続いた。先駆した金融、輸出関連、オールドエコノミーなど呆れるほど確り。とても収まらない。
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