3ブランド確立に意欲
売上高、店舗でも№2の規模
ジーフット(2686)は堅調。3月スタートダッシュ、GW前後書き入れ時。1Q飛ばしている。計画を上回った前期(13ヵ月と8日の変則決算)に対し、今期ハイレベルな見通し。3月の全社売上高105.9%、既存店106.4%(出店11、退店1)によるもの。最高益のライバル2社が続伸基調なうえ、親会社(イオン)もダイエーを傘下に収め中国、アセアンに展開。じっとしていられない。09年2月ニユ―ステップを吸収合併し一本化。12年4月から松井社長(65)を迎え新体制。旧マイカルのほかダイエーの店舗を引き継ぐと、国内の靴販売に限れば売上高、店舗でも№2の規模。アスビー(約150)、フェミニンカフェ(同40)、グリーンボックス(同300)3つのストアブランド確立と中国からミャンマー、バングラディッシュ、カンボジアなど海外生産拠点拡大。SPA(製造小売)に伴いPB比率35%(前期20.5%)引き上げに意欲。円ドル100円目前となりコスト高。今後仕入先や素材など円安対策が注目される。国内の靴・履物市場約1兆3000億円。全国展開する上位3社でシェア30%足らずだ。07年の東京マラソンから走る人が増え始め、ランニングシューズブーム。中学でダンスの授業が必修となりダンスシューズ定番化。さらに、履き心地や通気性など機能的な設計も受けて靴の需要増が伝えられる。健康は足からというわけだ。同社が今年の春休みに3大都市圏で「アスビー」のTVCMを流したところ好評。ブランド戦略も気になるところだ。
2014年2月期(非連結)は、売上高1000億円、営業利益55億円、経常利益54億5000万円、純益22億円の見通し。さらに10円増配し30円配当(中間15円)の予定。出店60(退店15)の計画。前期PB商品が20.5%(直前期18.4%)に上昇し粗利改善に貢献。今期35%になれば画期的。円安にも注意を払うところだ。同社は安定運で2度目の収穫期入り。社長が今年後半から高い運気。イオンは来年を含め3年上昇運。親会社に引っ張られる公算が大きい。4月11日1770円をつけたが、イオングループ入りを好感した05年12月21日の上場来高値2400円を射程圏にとらえた。