日経平均7~9月独歩高 3月めり込んだ分はね上がる (2011.06.27)
二の足を踏む場味。見ていられない。23日NYダウ一時234ドル安が水を差した。同日89ドルをつけた原油先物急落を受けたもので、米経済指標悪化、蟻地獄にはまった欧州、バブル崩壊瀬戸際といわれる中国など内憂外患。日経平均は21日から陽線ばかり。PKOとも伝えられる。より端的には■■■(****)の足取り。21日1911円を安値に自律反発したが、10日目の7月5日が焦点。この間2200円台に乗せると戻り待ちの売りが多い。NYの原油先物で75ドル、金先物では1300ドルの調整とみられ、7~9月の波乱要因。米欧とも一段安が予想される。しかし、日本は震災をかぶり3ヵ月余り。値幅のほか日柄整理も一巡。外部要因を吸収すると独歩高も考えられ、それなりに見どころがある。日経平均は3・11から2日で1649円安(16%)、時価総額51兆5000億円を失っており、今後失うとすれば米欧や中国の番。むしろ原油安でコストダウン、火力発電にシフトしており助かる。24日は■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)が堅調。■■■■■■(****)は3月23日の高値173円目前。更新後押しを拾い本格高に備えるところ。半導体、機械、電機、自動車など資本財、中間財がアジア中心に息を吹き返すとみられる。24日述べたように、円建てが過半を占め採算が大幅に改善するためで、裏の裏が出ると日経平均独歩高。3月にめり込んだ分はね上がるというわけだ。そういえば、米国の追加緩和。6月で打ち切られ48兆円のばらまき。うち半分が高級官僚たちの給料に消えたという。ところが、量的緩和を除く施策で24兆円追加。結局まるごと株、金・原油先物、商品相場など吊り上げ、「安全資産」といわれる米国債に戻ったそうな。事実上、金融業しかない国の限界。いずれリーマンショックの二の舞がやってくる。7月から痛み止めなし。株をはじめ相場が下がると資産デフレ再発。市中にお金が回らない。このため、北アフリカや中東に限らず米欧や中国でもジャスミン革命第2幕。混乱が広がりそうだ。してみると、消去法で日本。円キャリーで出ていった資金が束になって戻ってくる。85年のプラザ合意をきっかけに米欧、アジアに3極体制をつくった主力企業によるもの。永田町や霞が関は米国の構造改革要望書にせがまれ、利害調整に明け暮れしていたのに過ぎない。
日経平均は81円高。後場締まり一段高。9678円で引けた。原油安を好感したアジア株高が手がかり。出来高17億6100万株、売買代金1兆円。■■(****)が出直ったほか■■■■(****)、 ■■■■■■(****)もしっかり。被災地をルーツとする■■(****)、■■(****)、■■■■(****)の切り返しが注目される。中小水力で■■(****)を抜きに語れないし、世界シェア7割の地熱3社と■■■■(****)や■■■■(****)の2次電池需要も見直される。一方、■■■(****)と■■■■(****)は調整一巡。ともに抗体医薬品のエース。7~9月仕込みを完了したい。個別に■■■■(****)の倍返しを見込んでいる。世界の原発推進は福島の事故をきっかけに3年遅れるという。この間急ピッチで進むとみられるのが地熱発電と2次電池の性能アップ。日本は省エネ大国。転んでもただでは起きない。(了凡)