証券ビュー

森羅万象

花に嵐、心配御無用       2013年04月09日 (2013.04.09)

花ニ嵐ノ例ヘモアルゾ、サヨナラダケガ人生ダ。

では、何にサヨナラか。東京市場への弱気の心である。

花篝衰えつつも人出かな 虚子。

先週末はけったいな相場であったが、天候もおかしかった。

春の嵐が花びらを吹き飛ばし、花見は急遽「葉菜見」になった。

何の事はない。要は酒が呑めればそれで良いのだ。

為替相場は、円安が加速。

週末、花の乱は、ドル円の弱気筋を一掃。

三月高値から半月に亘って下げ続けたドル円相場が、

たった二日で高値を取った。

強気から、弱気へと傾きかけたどんよりとした雲を、

春の嵐が吹き飛ばした。

月にむら雲、花に風。

世の中、なかなかうまくいくものではない。

天気晴朗ナレド波高シ

相場の高下で、人間心理が揺れ動く。

恐怖感に、どれだけ信念を持って立ち向かえるか。

これが大儲けできるか否かの秘訣である。

さて、六日の引け値は、NY金が陽線棒立ちで戻した。

東京金は円安も加わり、5000円台にタッチ。

終わったと思ったら、切り返す。

弱気に転じれば強気に転じ、強気に転じれば弱気に転じる。

ほんに相場は、人の心理と、期待の逆に行く。

相場は、心理戦争である。

それが判っていても、出来ないところに相場の難しさがある。

言うは易く、行なうは難しである。

行雲流水の如く、心情で参入できれば良いが、

経験を積めば積むほど、知識とトラウマが邪魔をする。

国内金は、未踏峰に挑もう