1、2Q飛び出す 中京医薬品 4月9日 (2013.04.08)
配置薬事業を再構築
第2の支柱に売水事業本格化
中京医薬品(4558・JQ)は復活。1、2Q飛び出しそうだ。前期3、4Q足場を固め、4月1日付組織変更と人事異動が稼働。3月22日第3者割当増資3億円(87万5000株)の払い込みが終了し新体制に移行した。前回述べたように、営業所65(ピーク93)、休眠顧客の救急箱引き揚げが決め手。体質が変化しそうだ。主力の配置薬事業再構築を物語るもので、7割に絞られた25万軒の顧客に対しアクアマジックOne―Way方式を導入。売水事業を第2の支柱に育て初年度1万軒、3年後5万軒(15億円)に引き上げる見込み。直近9,500軒に達した模様で順調。設備増強に伴う第3者割当に対し、債権者ら差し止め仮処分申し立てがあり名古屋地裁が却下。アクア事業が本格化する。三重県鈴鹿市に土地を取得。新工場、物流倉庫など延べ1億8500万円投入して立ち上げ。増強した半田、名東工場と並び計画実現に全力を挙げる。一方、モンドセレクション(国際的な食品の評価機関)で2年連続金賞(一昨年2・昨年4に最高金賞1)を受賞。「HiDHAトゥディ75」をはじめイチョウ葉、グルコサミン、プロポリスなどロングセラーが見直されているほか、1年前から二酸化塩素で空間除菌、消臭効果のあるエアーマスクがヒット。首にかけるだけでガードできるとあって当初70万個(@1280円)生産したが、100万個に増産しても品切れ。今後定番化すると大ヒットも考えられる。同社は顧客の要望にこたえ、原料からこだわってつくるファブレスな自社ブランドが売り物。水素水、やさしい石鹸、3倍力・ウコン、濃縮野菜、薬屋さんが処方した美味しいカレー、メタレスなどお馴染みだ。日銀のリフレ政策が円安株高を促し、消費税引き上げを前に光明をもたらした。
2013年3月期(非連結)は、売上高59億円(4%減)、営業利益1億3000万円(3.7倍)、経常利益1億3500万円(3.3倍)、純益6000万円(68%減)に見直した。現在集計中だが上回ったとみられる。配当5円(期末2.5円)を据え置く予定。来期は躊躇なく増収増益の見通し。エアーマスクの拡販がリード。償却負担を吸収できる見込み。会社が調整運にひきかえ、山田社長(68)は上昇運。ますます多忙という。決算発表(5月17日の予定)が楽しみだ。