最後にどうなるか 紫玉庵 3月21日 (2013.03.20)
アベノミクスは20日本番
日銀の黒田新総裁スタート
アベノミクスに、TPP。
20日から日銀の黒田新総裁がスタート。
嘉悦大学の高橋洋一(元財務省で、
今回のアベノミクスの理論家、
FRBのバーナンキの弟子)さんが
いうように、確かに、日本の空気が変わり、
何か、重しが取れたような感覚はありますが、
昨年10月まであった、財政破綻の危機を言う声が
すっかりなくなってしまった日本。
ただ、ここにきて、キプロスが、預金封鎖に入りました。
アベノミクスは春分の日の20日から本番が始まります。
どんどん、マネーを放出し、
日本政府の国債も引き受けることになります。
さきに、マネー(日本円)を無制限に放出する。
・・・このマネーはどこに流れていくのか。
新規事業をやりたい人間が、きちんと、使えるのか。
「参院選挙までは、問題ない。
かえって、日本経済はよくなる」
という論調の言説がメディアでは流されるのでしょう。
そして、場合によっては、
「インフレ2%が達成されたかのような報道」が
6月には出てくるかもしれません。
しかし、私は、高橋氏の話の中に、
大きな欺瞞性を感じてしまうのです。
民間から何が出てくるか分からない、としていますが。
昨年12月の選挙以来、
私は、今の政府(これは国家権力そのもの)は、
それがより巧妙に続いているだけと考えています。
ただ、その中でも、放射能などの汚染の被害だけは、
自然科学の法則どおりに、働き続けます。
経済、私たちの暮らしぶりは、どうなるのでしょう。
無理して拡大した通貨供給の後に、
日本政府の借金を消すことを考えれば、
これは、とんでもないインフレにするしかありません。
日本が、中東のカタールのように、
国営の天然ガス会社が莫大な富を
生み出せばいいのですが
(これは、メタンハイドレート?)、
今は、アメリカを助けるために、
最後に、どうなるのか。
日本国債の国内での引き受け比率は、
97%から90%へと、大幅に落ちています。
12月から2月までの株価の上昇では、
一般投資家は、ほとんど、この上昇の気流に、乗っていません。
国家が破綻する時、
それはキプロスに見られるように、
まず、預金封鎖になるでしょう。
この場合、当然、定期預金は
没収の事態から逃れることが出来なくなります。
普通預金も引き出し制限になります。
そこで、私の提案というよりも、
小金持ちの皆さんへのアドバイス。
今の内に、オカネがなくても、
生きていける仕組みを、作り出しておくこと。
標高100M以上の田舎で、
水源の近いところに、暮らせるように。
特に、農作物は、
近くの生産者から直接、入手できるように。
私には、今の日本政府は、
表面上の数字を作るために、
「悪魔の取引」をしているようにしか思えません。
大きなクラッシュが、
その先に待ち受けている予感がしてなりません。
政府は、南海トラフ大地震の被害予想を
冷静に、備えるしかありません。