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森羅万象

気まぐれ能天気 2013年03月08日 (2013.03.08)

あわてない、あわてない。一休み、一休み。ポクポク、チーン。

むかしテレビで一休さんがやっていた。

刻々と雉子歩むただ青の中   草田男。

昔から、春の季語によく雉子が使われる。

春の繁殖期になると、鋭い声で鳴く。

華麗ではあるものの、ホトトギスの如き〝はんなり〟さはなく、

切なさを含んでいる気がする。

雉子が飛び立つ時は、鳴きながら垂直に舞い上がり、

降りる時は鳴きやんで下降する。

雉子も鳴かずば撃たれまいというが、

己の余計な行動、言動が、時に我が身を苦しめる。

それにしても、相場様の気まぐれには困ったものである。

下にいくと見せかけ、上に行く。上に行くと見せかけ、下に振る。

これも、みな水星逆行のせいにしておく。

期待しすぎると、期待は、はずれるから、あまり期待しないで、

淡々と、相場に向うことができれば良いのだが。

特に、今時分の相場は、春霞のかかったような市場になる。

夏や、秋の相場は、霹靂烈日

冬になると冬山、眠るが如しである。

相場は、生き物であるから、

四季に寄せる人間社会の秩序に応じやすい。

春山は、笑う如しとは、実にうまい表現である。

山頭火「山あれば山を観る。雨の日は雨を聴く」。

いまは、相場を仕掛けて、ひと財産つくろうという道程ではない。

そのような「時」も来るが、いまは、ゆっくり先を読んで、

ゴールドならゴールドの安いところ仕込む。

あわてない、あわてない。