来期につながる ヨシタケ 12月13日 (2010.12.13)
海外の受注増見込む
最強電磁弁レッドマン投入
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ヨシタケ(6488・JQ)は堅調。緩慢ながら反転途上。3、4Qこなし来期につながりそうだ。住宅・設備投資の回復によるもので、新製品投入や海外の伸びも手がかり。円ドル80円に見直したが、中国をはじめ海外の受注増が見込まれるだけに、通期でも構成比で20%(前期海外売上高13%)を突破する見込み。国内の回復はつかみどころがないが、世界規模の展示会を通じて海外に活路を見出した。新製品の目玉といわれるのが、次世代最強電磁弁レッドマン。高負荷耐久試験75万回突破、究極の省エネ・耐久性能を目指したもの。これまでにない出来という。07年3月期をピークに調整3年。リーマンショックを吸収してめりはりがついた。JR東海によると、東京~名古屋リニア開業は2027年の予定というが、大規模な駅前再開発と連動する案件でビジネスチャンス。品川、梅田は譲るとしても名古屋をモノにしたいところだ。
2Q連結累計は、11%増収、営業利益2.9倍、18%経常増益、30%減益の折り返し。純益を除き計画を上回った。7月28日の修正発表によるもので、純益の落ち込みは減損と資産除去債務計5000万円を計上したため。1、2Qバランスを取り戻している。
11年3月期(連結)は、売上高56億8000万円(3%増)、営業利益3億7000万円(20%増)、経常利益5億3000万円(8%減)、純益3億6000万円(24%減)と修正なし。慎重に構えている。配当は期末22円を据え置く予定。来年もう1年調整運だが、2014年(70周年)から上昇運。市場は小動きが続いており、利回り3.8%のもみ合い。3Q発表(1月31日)が次の手がかりになりそうだ。