万策尽きて日本担ぎ アベノミクスの勘違いが幸運 (2013.02.25)
22日、前場安に対し後場高。日米首脳会議と日銀総裁人事が主因とみられ、期待と現実の乖離を埋める動き。引けにかけて円安に振れ、先物がインデックスを引っ張った模様。週明け反対売買も考えられる。これまで大半織り込んだが、修正余地を残しているためだ。もともと米国仕込みのプログラム。セレモニーが主要メディアから流れているだけとも受け取れる。つまり、米国案が通らないと財政の崖をこなせず破綻。二進も三進もいかないのだ。ここまでくると正しいか間違っているかでなく、いかに折り合いをつけるか肝腎な場面。運転資金が不足なら再び円安株高に持ち込み、市場から捻出した資金で米国債を引き受けるほかない。そもそも財務省や日銀に円安誘導の能力があると思えず、昨年11月から日本に白羽の矢を立てたのがネオコンと国際金融資本。さも円安株高をプレゼントしたように振る舞い、自民党や官僚に対し見返り当然といわんばかり。日本を取り込みにかかった。ロシアも北方領土を切り札に森元首相を歓迎。ものによると、首都をモスクワからウラジオストックに移すと伝えられるほど日本に乗り気だ。さらに、IMFも日本の支援で糊口を凌ぐありさま。ラガルド(57)が天狗のままで鬱陶しいが、昨年日本で臨時総会を開いてから虜になった。つまり、万策尽きて日本担ぎ。典型が円安株高。戦後の既得権勢力と利害が一致し動き出すと速い。円ドル78円が3ヵ月足らずで94円まで20%上昇。欧州や中国、韓国の動揺に対し米国の冷静なこと。NYダウが「アベノミクス」を買い被り、前週5年振り高値をつけた。ECBはもちろん、FRBも詰んだ状態で自民党、財務省、日銀を引き回し。7月の参院選明けから本番といわれる。考えてみれば、日本に自民党が二つも必要ない。7月に民主党が消える。当分の間、政権交代なし。維新、敗戦につぐ3度目の出発も官僚による幕藩体制。団塊の世代が前期高齢者に達し10年後Xデー。維新から40年後日露戦争でピーク。同じく40年後敗戦でボトム。それから40年後プラザ合意でピーク。同様に40年後の2025年ボトムを迎える。あらゆるポジションが日本に擦り寄ってきた。来週啓蟄を迎えるが、予想以上の経過をたどっている。
日経平均は76円高。1万1385円の引け。東証一部の出来高33億株、売買代金2兆円。3月物が90円安で寄り90円高の1万1410円引け。欧米やアジア株安にひきかえ満更でもない。3月、円ドル95円が目安になる。■■■(****)が堅調。19万5900円で引け、昨年2月28日の高値19万2700円を再び抜いた。1月28日21万8500円をつけており、今週28日にかけて意趣返し。高値更新が予想される。自民党が医薬品開発を国策に格上げ。iPSを一例に予算を奮発し手続きもスピードアップ。抜け目なくマルセイ介入も伝えられるためだ。■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)のほか■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)がスケールアップ。■■■■■■(****)も旗振り役に駆り出された。一方、■■■■(****)が244円を高値に229円の引け。探りを入れ売り物を拾っている。3月の落ちが見ものだ。新規は■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、それに■■■■■(****)。いずれも出遅れ。円安が一服すると人気化しそうだ。アベノミクスの勘違いが幸運をもたらしている。(了凡)