証券ビュー

アンコール伊勢町

現在デフレの最終段階  どんな材料でも悲観及ばず (2011.07.25)

 21日、基金拡充でまとまったユーロ圏首脳会議に対し、NYダウ152ドル高、ナスダック20ポイント高、金先物4ドル安の反応。19日の上げより羽振りが悪い。日本は78円台の円高をかぶり迷惑千万。日経平均の上値が重い。外資は売りたい強気、国内勢が買いたい弱気とみられ、目先張り一辺倒。買い一巡後、持ち高整理も定番になった。次は、8月2日米国版。連邦債務上限引き上げが難航しているためで、同15日集中する米国債利払いと引っかけてニクソンショック40周年。連中、日本の終戦記念日だけにしつこい。売りたい時に上げ、買いたい時下げるのもお馴染み。6月22日、持ち上げて下に振ると述べた通り。旧盆明け、流れが一変しそうだ。従来と違って提灯がつかず、買いが外資なら売りも彼らになりかねない。国内勢は、まだ下がると見る向きが多い。主因は円高といわれ、日柄で詰めると来年2月74円がピークという。22日述べたように40年の円高、20年のデフレも大詰め。円安トレンドになるとインフレの時代。米長期金利が08年2.04%でボトムをつくり先行。日経平均は震災復興、原発事故収束、さらに消費税引き上げを見越して高い。黄金分割で計算すると、3月15日の安値8605円に対し、1万0250円が当面の目安。3月11日の引け1万0254円に相当する。来年2月以降に踏み込むと、1万1900円、1万3900円まで見える。なぜ円安になるかといえば、相場にも限界があるからという。これから三ヵ月、半年まだきつい。円高がデフレの背中を押すといわれるためで、事実上、8月15日が国内勢にとっても転機になりそうだ。22日気がついたのは、■■■■(****)の反発。一時91円をつけ、5月31日以来の動意。いずれ120円台に戻すはずだ。日経が22日伝えた■■(****)の英高速鉄道車両受注。この種の商談で一番儲かるのが電気系統。■■■■(****)そのものだ。海外案件が増加し、スケールも大きいだけに、12日の上方修正を好感して上放れた姿が魅力的。20日426円を高値に利食いが一巡すると、500円前後が見込まれる。一方、■■■■(****)の自律反発が印象的。金先物と円高のはざまで1388円の戻り高値。6月21日から薄商いのまま反転している。全体では、■■■■■(****)の1万5500円がわかりやすい目安。黄金分割によるものだ。次は8月2日がターゲット。同15日に延びることも考えられる。対症療法による問題先送りは、近い将来ハードランディングのもとになるが、どんな材料が出ても悲観に及ばず。日本は現在デフレの最終段階とみられ、3ヵ月、半年後あく抜けする見込みだ。

 日経平均は121円高。後場一段高となり1万0132円の引け。出来高17億7500万株、売買代金1兆1600億円。アジアも日本に追随している。持ち駒の■■■(****)、 ■■■■(****)が堅調なほか、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)など資本財や中間財メーカーが高い。■■■(****)、■■■■(****)は一服しているが、調整が一巡し出番待ちだ。日本は陰の極。最悪の事態は終わっているという。円高とデフレが終われば、円安とインフレの場面。カウントダウンに入った。諸悪の根源は米欧にあるが、彼らのおかげで今の日本があるのも事実。負けるが勝ちの相場とみられる。8~9月リスクを取って臨むところだ。(了凡)