円高が終わると日本復活 米長期金利反転しインフレに (2011.07.22)
依然小動き。一部を除き見送られた。前日上げた反動とみられ、NYダウ、ナスダックが一服。金先物、円も素高値圏。買い一巡からプレーヤーを見失った。事実上、先物の空中戦。21日のユーロ圏緊急首脳会議を見守る地合い。ギリシャ第2次支援を巡るもので、対症療法による先送りが関の山。8月2日期限を迎える米連邦政府債務上限引き上げも五十歩百歩。合意困難といわれる中で大本営発表やむなし。逆張りで進むところだ。日経が21日伝えたように、5月末から日経平均堅調。6月3.2%値上がりし区間ながら世界トップ。アジア勢の連続10ヵ月買い越しが目立つという。日本の場合、デフレの終わり。3・11に震災、原発事故にも見舞われ駄目押し。とどめといわれる。ところが、企業の生産回復、復興需要の顕在化を手がかりに来年以降期待をもてる。このため、20年越しのデフレからインフレが見込まれ、40年続いた円高から円安も考えられる。つまり、今回の震災と原発事故は日本復活のきっかけ。7~9月、トレンド転換をとらえる場面とみられる。21日は持ち駒の■■■(****)が14万8900円をつけ反転に名乗り。20日から様子が変わってきた。■■■■■(****)は415円をつけ、3月高値452円を抜いてくる。前期黒字転換し★★★★(****)、★★★(****)、★★★★(****)と連携した足取り。1Q発表は8月4日の予定。■■■■(****)もしっかり。22日の1Q発表が新たな手がかりだ。20日企業レポートで紹介した■■■(****)にも買い物。フル稼働で設備増強を打ち出し、最高益更新も考えられる情勢。リーマンショック前の高値1550円更新が射程圏に入った。金先物と円が高値に張りつき、米欧信用不安再燃の踊り場でトレンド転換。すでに、世界はインフレに向かっているという。根拠は、米国の長期金利。1981年15.84%をピークに08年2.04%でボトム。1920年5.27%が46年2.53%になった26~27年周期に見合うもので、上昇トレンド入り3年。円ドルは来年にかけて74円でピークアウト。本格的な円安が始まるという。以下受け売りだが、円安が進むと、日本経済はガラリ変わる。海外に生産拠点を移した企業の国内回帰が見込まれ、地方経済の疲弊解消。若者の雇用が確保され、モノづくり日本の復活につながる。名目GDPが膨らむため、税収が増加して財政赤字も解消に向かう。企業業績回復から個人の収入もアップし消費拡大をもたらす。日本経済は、デフレを加速した円高が終わると、いよいよ復活に向かって舵を切ることになるという。異論なし、大筋のトレンドとみられる。相場は値幅より日柄。その日柄で日経平均の評価が上がってきた。
日経平均は4円高。後場寄り後34円安に振れ、大引け1万0010円。出来高17億9700万株、売買代金1兆1200億円。再び膠着状態になった。21日ないし8月2日逆張りと述べたが、8~9月となれば日本の首相も変わるし、企業の生産回復や復興需要にも手ごたえ。いくらかマシになる。懸案は金先物と円。これから半年、1年どうつき合うか。日本の復活が見えてきただけに追い込むところだ。 ■■■■■(****)が1万5500円をつけるのが先決。工作機械用NC装置世界一。シェア5割を占め、リーマンショック前をしのぐレベル。日本復活のシンボルだ。なでしこジャパン世界一、台風6号の進路も日本にとって神風のような趣がある。(了凡)