証券ビュー

森羅万象

阿呆になりきれるか 2013年01月29日 (2013.01.29)

たわけになりて米を買うべし、と喝破したのは、本間宗久翁である。相場はたわけになる時間か。

冬満月狸ばやしは地底より 朱千

昔話では、狸は人を化かす役。

狸は男に、狐は女に化けて人を騙すことが多いような気がする。

今は亡き、古今亭志ん朝は、落語とは何かと問われると

「狸や狐が出てきて、人を化かす話」と答えたという。

俗に言われるのは満月天井、満月底。天底はどちらでもよろしい。

兎角、月の満ち欠けは相場の節目となる事が少なくない。

満月を過ぎ、相場は乱高下期に突入した。

ドル円相場も、日経平均株価も高い。

ここで振り落しが入る、と見るのは大概が玄人筋である。

一般大衆は、お祭り騒ぎであろう。今買わずして、何時買うのかと。

週刊誌も、安部バブル、アベノミクスと囃したてる。

日経平均株価は、2万円超えなのだとか。

ここで阿呆になって買いまくるか。

それとも、半身に構えながら、慎重に行くか。

慎重に行き過ぎると儲けは少ない。

少ない儲けで満足できれば良いのだが、人間の欲は限りない。

こういった相場環境では、踊らされた大衆は大儲けできる。

しかし、行き過ぎて、あっという間に全てを失うのも大衆である。

相場は時間だ

日本経済は、長期に亘って低迷していた。

底を打った相場は天井を打つまで上がる。

となれば、まだ始まったばかりか。

当分は、阿呆になって買いまくる時代が来たのかもしれない。

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