緊急避難の円安株高 経済学で解決しない解除後 (2013.01.22)
朝高のあと反落。下げ渋ったものの安値で引けた。21、22日の日銀政策決定会合を巡るもので織り込み済み。しかし、インフレターゲット2%。材料出尽くしに程遠い。直近のアルジェリア人質事件。やり繰りがつかなくなった旧宗主国フランスの悲鳴が印象的。日本でいうと、09年自民党から民主党政権になり鳩山首相が行き詰まった時の感触。旧宗主国は緊縮財政でお金が回らず、空腹に耐えかねた旧植民地が下剋上。日本は敗戦国になったため、福島と沖縄、尖閣レベルにとどまり幸い。戦勝国になって樺太や旧満州、朝鮮半島など引っ張っていれば今頃破綻の淵。何が幸いするかわからない。23日ダボス会議、24日アップル決算発表、25日決定会合議事要旨(昨年12月19、20日)も受け止め方次第。21日述べたように、日本の円安株高は資金繰りに追われた米国がもたらした。いわく、世界にお金を回すための緊急避難。戦後冷戦により戦犯から復帰した岸信介(享年91)の系譜にある安倍首相(58)を担ぎメディアも動員。何が何でも「自民圧勝」に持ち込み資金捻出に動いたという。ヒラリーはじめネオコン・国際金融資本の要請という。時価総額を見ると手っ取り早い。昨年10月まで250兆円半ばで小動きだったが、同11月271兆円から前週末320兆円。週明け押したが50、60兆円増加している。自爆といわれた前政権の解散表明と符合するもので、首相2月訪米の手土産といわれる50兆円外債購入ファンド設立にも見合うもの。2月以降米国の資金繰りが逼迫するためだ。50兆円で足りなければ、7月の参院選にかけて日経平均1万2000円、乃至1万5000円。外資が吊り上げ大相場の条件を満たすとみられる。問題は緊急避難解除後。インフレターゲット2%実現、大量の国債発行で公共事業が一巡した時の対応。20日のNHK討論で浜田教授(77)と野口教授(72)がやり合っても経済学で解決しない問題。昨年12月21日「副作用承知の円安株高」と述べ、相場から学び戦わずして勝つとお伝えした通り。前人未到だけに相場に訊くほかない。それも、消極的に進むと思わぬ御利益というクールなもの。情報は現場から生まれる。例えば、中国に招待された鳩山元首相(65)。中国が反日デモや暴動によって大打撃を受け、いかに困っているか物語るもの。尖閣領有を巡る執拗な領海領空侵犯然り。韓国同様に日本を非難し懐柔する二面作戦。日本は中国や韓国に対し非難しないし懐柔もしない。他力によれば戦わずして結果がついてくる。
日経平均は165円安。1万0747円の安値引け。東証一部の出来高33億株、売買代金1兆7900億円と一服。NY休場(キング牧師誕生日)のせいもある。3月物が30円高で寄り210円安の1万0710円引け。円買い戻しに伴うポジション調整。前週末急反発した矢先揉んだ方がいい。日米合同調査が入った■■■■■(****)買い下がり。設計ミスでバッテリーに支障ないと聞いた。■■■■■■(****)の「フライト」が気になる。■■■■■■■■(****) 、■■■■■■(****)強気。中低位の■■■(****)、■■■■(****)、■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)も水準訂正半ば。■■■■(****)、■■■■■■■■(****) が上放れ目前。2月5日■■■(****)の上方修正を前に同1日■■■■(****)の3Q発表が見どころ。■■■(****)、■■■■(****)はじわじわ大相場をたどる。 (了凡)