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企業レポート

通期でも上方修正 日東工業 11月11日 (2010.11.11)

次世代にレベルアップ

10、11年調整運で助走段階

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日東工業(6651)は2Q連結黒字転換。2ケタ増収の折り返し。通期でも上方修正した。一連の業務改善・経費削減等でさらに損益分岐点が下がったうえ、取引先が住宅・設備投資、工作機械受注など極端な前期の落ち込みから持ち直しているためだ。キャビネット(2Q連結累計26%増収)がリードし遮断・開閉器、パーツ・その他も連動。配電盤の緩やかな反転が印象的。3期ぶり逆回転を消化した。配電盤は豊田織機と共同開発したPHV・EV用充電スタンド、電力計測ユニット「エネメータ」、太陽光発電システム関連など次世代レベル。キャビネットもAED収納ボックス、FTTH用ブロードバンドプラボックス、「アイルキャッピング」などレベルアップ。環境配慮型、IT対応に取り組むほか、中国やアセアンなど海外の販路・調達・生産拡大にも意欲。08年(60周年)を節目に次世代の仕込みが目立つ。ちなみに、トヨタのPHVは次世代エコカーの代名詞といわれ、2012年から一般向けに発売する見込み。傘下のトヨタホームも事業再構築によって充電スタンドを採用し受注拡大に弾みをつける構えだ。10、11年調整運だけに助走段階。12年になると面白くなりそうだ。

2Q連結累計は、14%増収、営業利益1億9800万円、経常利益3億3200万円、純益6600万円と予想以上。中間配当4円(支払予定日11月30日)を実施する。見込みより8%増収が決め手になった。11年3月期(連結)は、売上高547億円(18%増)、営業利益16億円、経常利益18億円、純益9億円に見直した。期末配当も4円の予定。設備投資22億円(前期6億円)の計画。来年も油断禁物で我慢の年といわれるが、苦労を買って出ればラッキーなことが起きるという。

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