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企業レポート

10年ぶり脱皮 アイケイ   7月21日 (2011.07.20)

連結経営に移行し続伸

6月に何か起きたような印象

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アイケイ(2722・JQ)は復調。前期から連結経営に移行し今期続伸。10年ぶりに脱皮が始まった。本体が持ち直したほか、フル寄与したフードコスメが初年度営業利益3700万円計上。アルファコムも3Qから連結開始。採算が大幅に改善しているためだ。前者が自然食品による化粧品、後者は通話録音システムの販売。後者をモノにすれば本物になる。震災の影響は直接なく、被災した東日本の生協、消費マインドの落ち込みなど前期4Q(3~5月)響いた。しかし、今期6月早々本体の売上高を見ると、生協6億1200万円(前年比33%増)、一般2億6100万円(26%増)、BtoCルート2600万円(37%増)に様変わり。何か起きたような印象もある。生協は、1948年消費生活協同組合法がルーツ。08年県境を越えた合併を認める改正生協法が施行されたが、役割を果たし時代遅れのまま。成功体験や既得権が足かせとなり、国境を越えた世界の構造変化に取り残された。同社も過去10年生協再編に翻弄されたが、むしろ、リーマンショック、震災を通じて時代のマーケットニーズをつかみかけた模様。自社開発商品25%(目標60%)、ローカロ生活10億円、スキンフード店舗17(目標80)などファンに支持されたものだ。2012年(設立30年)にかけて3度目の脱皮。今、来期が次の10年の試金石とみられる。

11年5月期(連結)は、売上高101億9200万円、営業利益1億8000万円、経常利益1億7000万円、純益1億6000万円。計画線に着地した。12年5月期(連結)は、売上高116億円(14%増)、営業利益3億円(67%増)、経常利益2億9000万円(71%増)、純益2億1000万円(31%増)の見通し。この期も100円増配し期末配当1600円の予定。社運は、さらにステップアップ。今期ピークをつけるという。取り逃がすと12年後になるそうだ。

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