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企業レポート

直営日本一の夢    ゲオ  1月16日 (2013.01.15)

今期純益も最高更新

レンタルとリユースが魅力的

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ゲオHD(2681)は高水準。デフレとインフレの潮目。踊り場とみられる。円安株高、インフレターゲット2%、来年4月消費税引き上げなど新政権の影響によるもので、昨年末元会長や元顧問ら不祥事を巡る「所得隠し2億3000万円」に対し追徴課税9000万円で悪材料出尽くし。専門家と協議し当局の指摘通り修正申告して納付。最高純益75億1200万円を計上した2011年3月期(連結)を境にガバナンスを一新している。しつこいメディアの追及に驚いた。同社の場合、常勤3人に社外重役5人。丸一年厳しい取締役会が続いたという。一時間弱で終わった前期の総会に拍子抜けした。事実、前期の連結売上高、営業・経常利益最高。今期純益も更新の見込み。一段と締まっている。元会長らに対し4億6500万円の損害賠償を求め係争中だが、羹に懲りて膾を吹いている状態。後遺症の心配なし。ライバルCCCが台湾再進出を決め、3年でFC100出店を表明したが、同社はゲオショップ直営1500(2Q連結累計1018)を視野に都市部でCCCと頂上決戦。数年後に国内トップを目指す。リユースの直営セカンドストリートとジャンブルストア(同295)が第2の成長エンジン。人材育成にかかっている。人材といえば、飛躍のきっかけになった99年フロックバスター、01年の東和メックス譲り受けが語り草。店舗倍増をこなした当時のメンバーが現在2、3割占めている模様。リユース(同17.9%)も似たような展開。20、30%占めると様子が変わってくる。2016年(創業30年)から26年(設立30年)が目安。今年、来年上昇運だが心の成長、人助けによるもの。遠藤社長(34)は今年後半から上昇運。2011年から人生のチャンスを迎えたという。

2013年3月期(連結)は売上高2650億円(3%増)、営業利益185億円(1%増)、経常利益183億円(11%増)、純益90億円(21%増)と計画通り。配当3000円(期末1500円)を据え置く予定。年末年始書き入れ時だけに3Q発表(2月7日の予定)が注目される。格安レンタルを売り物に価格競争が峠を越したところ。レンタルとリユースを結ぶ魅力的な店舗つくりが課題という。減損が先行し営業損失1億1300万円で折り返したアミューズメント。年末年始息を吹き返し営業利益2億円の見通し。直営店は期末ゲオショップ1061(80増)、リユース330(49増)の見込み。むしろ、再三叩かれ強くなった印象。ひところ落ち込んだゲームソフトも任天堂の「マリオシリーズ」をはじめ巻き返し。直営で日本一の夢を実現する。15日9万2400円で引けたが、2010、11年につけた11万7000円のWトップを抜くと大きい。相当な水準訂正が予想される。

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