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企業レポート

圧倒的に割安  ノリタケ  1月9日 (2013.01.08)

復活カウントダウン

次の100年食器の反転口火

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ノリタケカンパニーリミテド(5331)は復活。カウントダウンに入った。来期1、2Q巻き返しが予想されるためで、不需要期の3、4Qも徹底した仕込み。設備投資連結70億円(前期48億円)の計画。昨年1112月定着した円安株高をきっかけに立ち直りを期待。983月期以来15年ぶり増収が見込まれる食器の反転が口火。2Q連結累計398000万円(2.6%増)、営業損失25000万円の折り返し。通期85億円、同5億円の予想だが、創立(1904年)のルーツ。工業機材、セラミックマテリアル、エンジニアリング事業生みの親。黒字転換に5年、採算ラインの100億円大台回復が目安という。昨年6月大阪で3年ぶりショールームを再開したほか、同10東京・銀座にセットで1000万円超の「マスターピースコレクション」やカジュアルな「シェールブラン」など延べ1000点の主力商品を投入した直営店を開設。年度末にかけて中国の百貨店にも販路を拡大する。新政権、日銀のインフレターゲットも2%に修正といわれ、デフレギャップ15兆円解消から円安株高に拍車。追って景気浮上が見込まれる場面。食器拡販による収支改善を図る。直営、オンライン、海外でも好転反応が予想される。日本の景気回復が欧米や中国に波及するのも時間の問題。工業機材(2Q連結累計2%減収)、セラミックマテリアル(同16%減収)、エンジニアリング(同21%減収)も月次レベルで増収に転換の可能性。今期42億円の償却(前期35億円)をこなすと来期以降回転が利いてくる。

20133月期(連結)は、売上高950億円(7%減)、営業利益10億円(46%減)、経常利益20億円(25%減)、純益26億円(41%減)に見直した。配当8円(期末4円)を据え置く予定。昨年928日修正したまま。後半逆転困難というが、解散・総選挙で情勢が一変しているため、3Q発表(前期28日)から微妙なニュアンス。今後流れが変わりそうだ。目立たないが、01年オープンしたノリタケの森。昨年度の来場者35万人。累計440万人といわれ5年ぶりの増加。発祥の地で次の100年を巡る足場を固めた。1枚のディナー皿から始まった同社の技術、伝統、文化など食器工場跡に再現。45000㎥(うち23000㎥緑地)の敷地に6000本以上の樹木があり環境に配慮。地域にも貢献している。来場者が同社に関心を持っていることは明らか。今年も増加すれば明るい材料で増収に一役買うとみられる。円安株高が進み、20年ぶりデフレ解消。インフレとなれば累計500万人規模の潜在顧客がいることになる。8214円(1株当たり連結純資産412円)で引けたが圧倒的に割安。震災前362円、リーマン前412円である。319日まで600万株(13億円)を上限に自社株買いが続く。

 

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