10年を左右する転機
4Q持ち直し来期巻き返し
CKD(6407)は反転。4Q持ち直すとみられ来期1,2Q巻き返し。円安株高が追い風になりそうだ。昨年11、12月解散・総選挙に伴う新政権のインフレターゲット2%、積極財政など手掛かり。消費税引き上げを勘案し住宅・設備・公共投資を促すもので、昨年12月16日「自民圧勝」から円安株高急ピッチ。同社の場合円ドル1円で1億円といわれ、材料高一服の折りで好材料。3Q発表(昨年1月31日)を境に1,2Qないし3Qの調整一巡。自動機械(2Q連結累計18%)、機器そろって活気を取り戻す見込み。昨年10月19、31日下方修正。得意先の東京エレクトロンとも呼応するもの。40年ぶり円安に転換。インフレの潮目に入った。海外(2Q連結累計22%)と成長市場(スマートフォン、2次電池・医療や医薬品など)をテーマに中期計画3期目。事実上2期こなしただけに踏ん張りどころ。現在、昨年8月22日お伝えした中国の工場移転、拡張が目玉。海外売上高に見劣りする生産比率(同6.7%)を引き上げるためだ。今年9月 竣工予定で三次元はんだ印刷検査機と高速ブリスタ包装機が戦略商品。初年度10億円、当面30億円が目安。今年が創立70周年にあたり、次世代に不可欠な仕込みと考えられる。海外工場は中国、タイ、韓国、マレーシア。 最近アジアで人件費上昇が目立っているが、これに伴う省力化ニーズにこたえるのが同社の自動化技術。アジアは2050年に世界の5割経済といわれ市場が大きい。流体制御、空気圧、照明製造、半導体用流体制御システムなど2023年(80周年)にかけて2度目の事業確立期。4Qと来期1,2Qがこれから10年を左右する転機となりそうだ。
2013年3月期(連結)は、売上高650億円(10%減)、営業利益32億円(47%減)、経常利益34億円(45%減)、純益22億円(41%減)に見直した。2円減配し10円配当(期末5円)の予定。設備投資30億円(前期29億円)に収まる模様。昨年11,12月の円安株高を持ち越し年明け弾み。米国「財政の崖」も条件つきで収拾。3Q発表で次の流れがわかる。7月に参院選を控え、円ドル90円を射程圏にとらえただけに反転目前。3Q最底といわれた半導体市況も急反発が見込まれる。今年、来年調整遅だが安定期。梶本社長(56)も同運でうまく回る。前社長(故人)の最高純益(07年3月期75億4100万円)更新が目標という。