上方修正含み キムラユニ 1月7日 (2013.01.04)
踊り場こなし高水準
NLSと海外がフロンティア
キムラユニティー(9368)は堅調。3,4Q上方修正含み。新年度続伸とみられる。昨年9月11日個別、同10月26日連結でも下方修正。北米子会社の特損、トヨタの中国減産を受けたもの。しかし、同11月以降貿易赤字と新政権の積極財政、追加緩和など大幅な円安が支援材料。トヨタの3Q発表と前後して見直される公算が大きい。同社のトヨタ依存度27.7%、同グループ14,6%(2Q連結累計)。同11月5日トヨタが営業利益1兆500億円に上方修正。同12月26日発表した2013年の世界販売トヨタ・同グループ計最高991万台(12年計画970万台)も手掛かり。今後円ドル90円台が視野に入り円安定着。2014、15年に消費税引き上げを控えているだけにビジネスチャンス。反動を勘案しても踏み込むところ。前回述べた人材、兵站の確保につながる。 フロンティアがNLS(ニューロジスティックサービス)と海外事業。今期連結NLS68億円(前期63億5,000万円)、海外40億円(同34億円)の計画。NLSはトヨタ・同グループを除く3PL事業で文具、家電、医薬品、自動車、陶器、アパレル、ネット通販など2Q連結累計32億4,300万円(5.3%増)。海外は北米で2億6,400万円と中国14億9,000万円で同17億5,400万円(18.5%増)。双方で全体の4分の1を占め、売上高430億円、経常利益19億5,000万円(2015年3月期)を目指す中期計画の目玉。これまで10年で100億円を突破したように、10年スパンなら倍増も考えられる。物流(2Q連結累計67%)のほか自動車(30%)、情報(2%)、人材サービス(1%)でもコンスタントに利益を出しているのが強み。社運は昨年と今年踊り場をこなし高水準。木村社長(61)が安定運でうまく回る見込みだ。
2013年3月期(連結)は、売上高390億円(2%増)、営業利益13億1,000万円(2%増)、経常利益14億5,000万円(3%増)、純益8億4,000万円(19%増)の見通し。配当20円(期末10円)を据え置く予定。北米子会社の特損、トヨタ中国減産を吸収し3,4Q反転。生産性改善の遅れ、職域拡大に伴う準備費用など前半出遅れたNLSの巻き返しが焦点。1パレット300キロの重量物梱包がこたえたという。すでにリーマンショック以前の水準。3Q発表(昨年2月3日)が楽しみだ。