証券ビュー

企業レポート

夏場から上昇運 ドミー   7月21日 (2010.07.21)

100周年前にひと山

設備投資で復活のきざし

企業HPご案内 前回の企業レポート

ドミー(9924・名2)はボトムアウト。調整が一巡し持ち直す運び。今期2ケタ営業増益の見込みだ。新店2、加工センター設備更新によるもので、増収確保(前期まで8期連続)が最大の手がかり。加工センター稼働率アップ、子会社ドミーデリカの成長をうながすとみられ、ポスト2013年(創業100年)の助走。カウントダウンに入った。 国内の需給ギャップ25兆円といわれるデフレ、トヨタの緩慢な回復と背中合わせになった愛知県三河地区。リーマンショックにより消費者の節約、同業者間の価格競争に拍車。10月以降、政策支援切れで弾み。今回の投資でもう一皮むけようとしている。時代の要請をいち早く具体化したのが95年立ち上げた加工センター。三河に集中する32店舗に対し、圧倒的なロケーションで調達、加工、物流の合理化を図るもの。まだ十分こなし切れていない。新鮮で価値あるものがより安くなれば、おのずと客足が戻ってくる。外資系や大手にない地場スーパーの時代がやってきた。同社は大正2年の梶川呉服店がルーツだけに、衣料(前期連結構成6%)のセンスもいかしたいところだ。

前期(連結)は、0.5%増収、9%営業減益、同経常減益、67%増益。計画を下回った。既存店5.26E1B。4Q追い込んだが、需要期3Qの落ち込みが響いた。

11年5月期(連結)は、売上高333億9000万円(1%増)、営業利益4億4700万円(18%増)、経常利益3億6100万円(15%増)、純益7800万円(39%減)の見通し。配当10円(中間5円)を据え置く予定。設備投資9億5200万円(前期3億7700万円)の計画。夏場から上昇運で復活のきざし。13年の100周年を前にひと山つくるとみられる。450円どころが固まってきた。

>>購読ご案内