3期ぶり好転 アイケイ 7月15日 (2010.07.15)
化粧品がダークホース
今期続伸1500円配当に
アイケイ(2722・JQ)は好転。3期ぶり黒字転換し1400円復配。今期続伸の見通し。14日、一時6万円の戻り高値をつけた。何より増収確保が主因。前期2Qから営業黒字定着。足もとも堅調という。主力の生協(前期8%増収)、一般ルート(同28%増収)の回復によるもので、化粧品「ドクターシーラボ」が5億円規模に成長しダークホース。昨年12月28日、4月12日、7月5日の修正発表を通じて販管費の改善も浸透している。 同社の場合、生協(前期73%)がメインで、一般ルート(同24%)はサブ。その生協が08年4月の改正生協法から合併に動き出した。おりから中国製冷凍ギョーザ中毒事件、リーマンショックのあおりで客離れが目立つ。直近小康を取り戻したとはいえ、やがて首都圏3生協が合併するともうひと波乱考えられる。このため、前期伸びたTV通販やジュエリー企画など一般ルートの拡販に意欲。復活は生協ルートと不可分な関係になってきた。
前期(非連結)は、11%増収、営業利益4600万円、経常利益4800万円、純益4400万円と苦心のゴール。計画を下回ったが黒字経営に戻した。直前期、従業員1人あたり売上高8000万円割れ。2期連続赤字に陥っただけに、定説だった1億円に乗ってくると復活。今、来期上昇運で見込みがある。
11年5月期(非連結)は、売上高96億5300万円(9%増)、営業利益1億6500万円(3.6倍)、経常利益1億6600万円(3.4倍)、純益1億6000万円(3.6倍)の見通し。100円増配し、1500円配当の予定。12年(30周年)にかけて事業確立期。これから3年が将来を左右しそうだ。