証券ビュー

企業レポート

3、4Q巻き返し   木曽路   12月6日 (2012.12.05)

来年に向け表情明るい

ワイン食堂ウノが支援材料

企業HPのご案内 前回の企業レポート

 

木曽路(8160)は続伸。1、2Q増収が手掛かり。前期から立ち直った。大震災、原発事故に伴う混乱を吸収。不採算処理一巡によるもの。10月24日修正発表したが反転途上に変わりない。客足の回復が鈍いためで、年末年始の予約1割超の伸び。3、4Q巻き返しが予想される。10月20日名古屋駅前にオープンした「ワイン食堂ウノ」が明るい材料。スペイン語で数字の1を意味する「ウーノ」が屋号の由来。出足よく近隣に来年2月2号店が続く模様。20~40代をメインに客単価2500~3000円。お値打ちワインに格安な280~1080円の料理。牛スジ赤ワイン味噌煮込みが人気という。カジュアルなワインを目玉に年配にも受け、3号店以降東西出店も視野に入りそうだ。1950年喫茶まつばを振り出しにレストラン地中海で成功。1966年しゃぶしゃぶの「木曽路」を売り出し80年代でモノにした経緯から新たな手掛かり。3代目松原社長(57)に馴染むとみられ、「木曽路」をもじった「鈴のれん」よりマシ。ヒットの予感がする。「木曽路」も2016年(50周年)にかけてマイナー、フルモデルチェンジが必要。原発、笹子トンネルのコンクリート、円高も40年が耐用年数といわれるためだ。2Q累計(非連結)は4%増収、営業8億4700万円、経常8億1100万円の持ち出し。純損6億2800万円と計画を下回った。食材や諸経費、ポイント制度変更に伴い販管費増も響いた。しかし、表情は明るい。円安株高や新政権、次期2ケタ出店が見込まれるなど来年に向けたもの。9月末171店舗(木曽路118)。とりかく(10)がその後8年ぶり出店したほか、素材屋(26)にも出店意欲。じゃんじゃん亭(9)が問題という。96年に開業し16年。20年をめどに抜け出すと面白い。

2012年3月期(非連結)は、売上高460億円(4%増)、営業利益18億円(43%増)、経常利益18億8000万円(38%増)、純益9億2000万円(2.2倍)の見通し。10月24日売上高を10億円下方修正している。配当14円(期末7円)を据え置く予定。設備投資13億円(計画20億円)に見直した。出店が11から7にとどまる見込み。このため、来期10~15になるとみられ20から25億円考えられる。年末年始書き入れ時で期末追い込み。売上高500億円を掲げ来期ピーク更新を目指している。会社は来年安定運。社長が調整運と出ているが、2014年から双方上昇運になる。

 

>>購読ご案内