証券ビュー

企業レポート

尻上がり システムリサーチ 12月4日 (2012.12.04)

新卒、中途採用も活発
東証上場に向けて仕切り直し
システムリサーチ(3771・JQ)は1、2Q尻上がり。予想以上の折り返し。復活にめどをつけた。10月25日修正発表によるもので、自動車関連中心にIT投資の回復が手掛かり。全国情報サービス業の売上高合計も9月2.3%増と5ヵ月連続増加した。3Q踊り場とみられ後半慎重だが、11月5日トヨタの上方修正、4Q書き入れ時で追い込みが支援材料。来期の受注も視野に入り新卒、中途も採用活発。踊り場を抜け出しそうだ。昨年11月新本社が稼働し1年になるが、震災の影響をほとんど受けずトヨタ(2Q累計構成比24%)、及びトヨタグループ(同41%)の巻き返しに連動。タイムリーに決まった。前半最大手トヨタコミュニケーションシステム(同35%増)の伸びが目立つ。半面、常連だった東芝ソリューション(同67%減)が再構築のため4位に後退。東京がヤマト運輸、大阪はダスキンなど大手顧客が多いが、今後東京(構成比17%)、大阪(同15%)の伸びを見込む上で中小向けソリューションビジネスに軸足を移す模様。名古屋(同68%)は要員に余裕がある。今期新卒40人(枠60人)、来期56人(同)の計画。新卒は3年で25%減るといわれ中途採用しているが定着難。現在、連結700人余(前期末665人)の勢力。877人(2015年3月期)、1000人(17年3月期)が目標。ちなみに、システム開発とメンテナンスのリピート率70%。愛知県下独立系でトップクラス。トヨタ関連で中国との取引きも1、2億円あるという。2011年(30周年)が転機。会社は12、13年調整運だが山田社長(63)が安定運。ぶれずにいくと14年から長い上昇運。トヨタコミュニケーションシステムも同社と同運。13年後半に東芝ソリューションも上昇運になる。
2013年3月期(連結)は、売上高79億5000万円(10%増)、営業利益4億5300万円(46%増)、経常利益4億3200万円(34%増)、純益2億5600万円(50%増)に修正なし。配当は期末50円を据え置く予定。3Q発表(前期1月30日)が楽しみだ。待機要員は4月65人に対し10月29人という。今、来期東証上場に向けて仕切り直し。連結売上高100億円、営業利益10億円が目安。御大トヨタの上方修正が心強い。政府が11月16日発表した月例経済情報によると、4ヵ月連続下方修正しリーマン・ショック後08年10〜09年2月の5ヵ月以来。総選挙明け一変するとみられ、3、4Qの仕込みが来期を左右しそうだ。課題は特定分野の受託計算をクラウドで提供。一括受注することという。B to B もある。

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